感動した日本庭園
21日(月)快晴。レーナは夕方の新幹線で東京に戻って行った。27日帰国だという。家内は足を痛めて動けないため、私が3日間目いっぱい接待した。昨夜は家族全員が揃って歓迎会を開いた。今日は元新大教授のNさん夫妻と4人で巻の有機栽培農家を訪ねた。
彼女は環境問題に強い関心を持ち、福島原発事故による魚や農作物への影響を心配していた。私とは政治や経済の話、家内や娘たちとは生活のことについての話題が多かったようだ。家内が消費税が8%になったことを話題にすると確かにすべてがドイツより高いと感じると。
ドイツの消費税は19%、食品、書籍、博物館、演劇鑑賞等は7%で内税だからそう感じるのかもしれないと。家内は消費税が高くてもドイツの学校は大学まで無料、医療費や社会福祉が日本よりずっと安いのでしょと言うと、言われてみれば、それは確かに言えますねとの答えだった。
巻で見かけたサギ
日本の特に自民党や民主党の政治家がいう「日本は世界に比べて消費税が安い」というのは、詐欺的発言に近い。それをそのまま伝えるマスコミの罪は重い。例えば英国や豪州は食料品はゼロ税率だし、北欧諸国は25%と高いが学校は勿論、医療費も無料の国が多い。
どっちかに選択権があるなら私は学校、医療費無料の方を選ぶ。要するに、政府が企業側に立つのか国民生活の側に立つのかの差ではないか。この問題ではレーナの言う環境問題でも例えばペットボトルや瓶に課金はするが瓶を持っていけば返金される仕組みもある。
化学製品であるペットボトルを減らし、瓶を再利用する仕組みだ。又車や家電製品の廃棄する際の回収する義務を法律で企業に課し、企業が廃棄物を出来るだけ出さない製品の開発を促すなどは、企業に対して強い態度で臨む姿勢がなければ出来ないことである。日本は安易に廃棄費用を消費者に転化しているということだ。
巻の農家で置き手紙を書くレーナ
私は常に日本のおかしさは諸外国の実情と比較しないと分からないと言って来た。初日に彼女が参加したデモも司会者がデモのために毎回2300円公安委員会に払わなくてはいけないのでカンパをお願いします、の発言にびっくり。デモは表現の自由には入らないんですかと聞く。
レーナに日本のいいところはないの?と聞けば、一杯ありますよ。教務室に生徒が自由に出入りできるのもいいし、先生と生徒の関係が親密なのもいい。何より日本食が美味しい。調味料が5種類というけれど、味付けはもっと多様ですよね。素晴らしい文化だと。誰もいない赤信号で待っているのは疑問だけど・・。
安倍政権を散々こき下ろして帰京したけれど、大飯原発の差し止め判決(私が切り抜いた判決文を読んだ)は素晴らしい判決で、新潟の判決も期待したいし、同じような判決が続けば今後の展開に期待が持てると。東京でのデモにも参加したけど若者が3割はいたと。
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