1月に咲いている花
30日(水)快晴。33度、暑い。暑い日は汗を流すに限る。今日は卓球だ。昔の研究仲間から緊急メールが入り、12年度に東京、横浜で始まった実教出版の高校日本史教科書排除の動きが神奈川県、大阪府、埼玉県へと拡大。今年度新潟県にも動きが出てきたという。
特定の教科書を排除する理由を「一部記述が教育委員会と立場が異なる」と。高校は小中と違い、学校ごとの採択で現場の教師が検討して決めている。それを教育委員会を通して校長に「NO」を言わせていると。背後につくる会系の政治的な動きがあるに違いない。
教育の専門家でもなく、まして日頃教科書など読むこともない教育委員が教科書の良否を判断することなど出来るはずもないのだ。「立場が異なる」とは何を言わんとしているのか。教科書は科学的に検証に耐えうるかどうかであって、立場で選択すべきものではない。
1月に咲いている花2
私が詳しく報告したように、中学校でも日本書籍という会社を攻撃のターゲットにして教科書事業からの撤退に追い込んだ手法である。こんなことを許し続ければ、まさにファシズムへの道を開くことになる。8月27日に市民に訴える緊急集会を開くことになったと。
アメリカのように夏期休暇中は給与を支給せず、その代わり?兼職やアルバイトを自由に認める国もあるが、そういう国では教師の社会的地位も評価も低い。ドイツを始め、欧州諸国やNZでは日本同様の仕組み。休暇中は原則出勤せず、行政は研修の場を提供する。
ドイツでは各大学が教師のための研修プログラムを用意し、教師は自分の興味と関心に沿った講座を選択して力量を高められるようになっているという。日本のように文科省や教育委員会(行政)が勝手にテーマを決め否応なしに研修を教師に押し付けるのとは違う。
1月に咲いている花3
ドイツの小中高の教師は夏休みに出勤は全くないという。研修の成果があったかどうかは授業で評価されることになる。NZ滞在中私は高校教師の別棟を借りて半年滞在したのだが、その先生も休み中に出勤すると、エネルギーの無駄だと校長に叱られると言っていた。
学校は完全に閉鎖されセキュリテー会社の管理下に入る。体育館やテニスコートは無料で市民に開放され、私はその高校でテニスを楽しんだ。日本で保護者からの「先生方は休みがあっていいですね」は嫌味にしか聞こえない。NZの保護者は私が留学中ホームステイしたホストマザーは「あんな大変な時期の子どもを預かっているのだから長期休暇はあって当然よ」と言っていた。
全国に60万人も教師がいれば、休暇中にパチンコ店に入り浸る不届きな教師はいるに違いない。だからと言って、真面目に研修しようとする教師を締め付け、自由な研修を認めないことの弊害の方がはるかに大きい。不勉強な教師は自然淘汰されていくと考える方が正しい。日本人がおかしいと考えるのが自然ではないのか。
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