心が和むCHの茶畑
6日(水)広島に原爆が投下されて69年目。8時15分、二人で広島方向に向かって黙祷。街頭インタビューを聞いても事実が風化しているのは年月の流れだけではない。保守政治勢力や文科省が一貫して戦争の真実を隠そうとし、被害だけを強調してきた結果である。
米国の日本を対象とした人体実験にも等しい原爆投下は断じて許されない。一方でそうした残虐な結果を引き起こした日本の政府や軍部の責任も問われ続けなければならないし、日本の無条件降伏を迫ったポツダム宣言を45年7月26日に受け取りながら放置した昭和天皇や政府の責任もだ。
中国の地震の被害に心を痛めながら、心配になるのは中国、韓国の原発である。中国の原発は19基、ほとんど海岸沿いに集中しているが、建設中の29基又は計画中225基のものを見ると、内陸にもある。原爆を保有する中国は当然、プルトニウム抽出のための再処理にも手を染めている。
茶園内の幼稚園
心配なのは専門家も指摘しているように、安全対策がどうなっているのか、ほとんどないという話もある。福島のような事故が起これば、死の灰は偏西風に乗って日本全体に降り注ぐのは明白だ。PM2.5のように。今も垂れ流しているであろう廃液で日本海の汚染も続いていることは明らかだ。
韓国には20基もの原発がある。毎日北朝鮮との間に一触即発の状態にあるというのに、よくも建設をやり、国際社会もそれを認めたものだと思う。原発の警備は軍隊が担っているらしいが、そんなことで、それこそ北からのミサイルに万全だとはとても思えない。もしものことがあれば、日本はもろに影響を受ける。
韓国はアメリカに対し、再処理をやりたいと迫っているが、アメリカは認めていない。韓国の不満は「日本がやっているのに」ということだとか。原発による大気や海洋汚染は必ずや国際問題になることは目に見えている。いやもう始まっている。日本は廃炉技術を開発し売り込む方向に転換するのが賢明な選択なのに。
これも1月の花
さて、フランスのラ・アーグ再処理工場も操業開始から30年後の97年になって、プザンソンの大学ヴィエル教授によって半径35㎞以内に過去6年間に渡って住む25歳以下の白血病患者27人と,対照軍192人との比較による疫学調査で小児白血病発症率が3.5倍だと。
この調査では海で遊んだり、貝や魚を食べたりすることが原因で小児白血病が増加していると指摘された。政府はパリ大学薬学部長のスロー教授を長とする科学委員会に調査を依頼。この調査委員会は会社側のデータに基づいて「因果関係なし」の結論をだした。当然批判にさらされた。
仏国政府はさらに別の機関に調査の続行を依頼、継続中。いずれにせよ、このラ・アーグの再処理工場も日本が委託した使用済み燃料の処理が住民に被害を及ぼしている可能性があるということ。おまけに、六ヶ所村の再処理工場もこの施設がモデルになっているのだ。
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