7日(木)猛烈に暑い。11時から臨時のテニスのお誘い。この炎天下、よくもまあやるもんだと自分ながらに思う。塩分入りのお茶で水分補給をしながら、みんな元気である。それにしても西日本の豪雨に東日本の猛暑続きは何だ。何より農作物が心配である。
福島原発の汚染地下水をくみ上げ、一定の基準まで浄化して海に流す計画を新聞やNHKは淡々と伝えているが、毎日200トンもの汚染地下水が海に放出されているとみられると報道しながら、安倍が海外で「完全にコントロール下にある」発言を追求しないのか。
ドイツ人のレーナが我が家滞在中、魚の好きな私を気遣って、「魚は大丈夫ですか、どこ産なら安全ですか」と聞いてくる。一応検査して安全ということになっていると言うと、信じられないと言った。しかし、安心していい問題ではない。子ども達には不安な状況だ。
野菜農園2
全く知らなかったが、1998年に発効したオスパール条約。北東大西洋の海洋環境保護のための条約で、海洋汚染防止を確実に実施するために大西洋に面する15か国を含むEUが加盟し、拘束力もある。セラフィールドやラ・アーグ再処理施設による海洋汚染がきっかけだ。
見てきたように、英仏の再処理工場から海洋へ放出された大量の放射能は周辺の海域を汚染し続けている。アイリッシュ海や北海からノルウエー海域へと拡散、一帯を広く汚染し、ヨウ素129は北極圏でも検出され始めているという。六ヶ所村再処理工場の将来を見るようだ。
オスパール委員会は00年6月、再処理の停止と使用済み燃料の乾式貯蔵(ぷーるではなく)を求める決議を採択。デンマーク、ドイツなど4分の3にあたる12か国が賛成。独仏は棄権したと。98年のオスパール委員会大臣会議は20年までに放射能をゼロを決議。
野菜農園3
私たちは事あるごとに日本の原子炉や原発施設の製造技術の高さを聞かされてきたが、本当なのか。小出氏によれば日本初の再処理工場である動力炉・東海再処理施設にしてもフランスにつくってもらったものだと。六ヶ所村の再処理施設もフランスの技術によると。
既述のように、そもそも再処理とは核兵器の材料であるプルトニウムを取り出すことを目的に開発された軍事技術の一つであるから、どんなに不経済であろうとも、どんなに深刻な環境汚染を引き起こそうとも許されてきた。日本が固執する理由が透けて見える。
六ヶ所村の再処理工場の建設費は当初、7600億円とされた。だが、これは真っ赤な嘘で、関係者の間では優に一兆円を上まわると予想されていた。実際はこれまでに2兆2千億円もつぎ込まれ、寿命は40年で解体費用を含めれば総額で13兆円だという。全て電気料金に転嫁されるのだ。
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