猫天国マレーシア
10日(日)台風11号の影響で朝から強風が吹き荒れている。活断層がどんなものであるのか、どんな危険があるのか専門的なことは素人の私たちにはほとんどわからない。だからこそ、専門家が必要だし、専門家は科学的に判断するのが当然だと、誰もが信じている。
渡辺満久氏によると、それが怪しいらしい。活断層の有無は航空写真や音波探査記録だけでかなりのことが分かるというのが常識だという。電力会社が提出した同じ資料を見て、電力会社は活断層ではないといい、渡部氏等は活断層だと。どちらかが嘘をついている。
そのようにして、敦賀、志賀、大飯、そして柏崎が問題になり、保安院が再調査を命じる羽目になった。体裁づくりである。だから、渡辺氏は07年の中越沖地震の際、当時の甘利明経産相が東電の勝俣会長を呼び出して「厳重注意」した報道は滑稽に見えたという。
憲兵隊宿舎になったスモークハウス
電力会社は言い逃れのために「見落とした」とか「当時の知見では分からなかった」と並べ立てたらしい。例えば、06年に初めて見た航空写真で柏崎沖に20キロ以上の活断層は一目でわかる状況だったが、東電が否定したため、渡辺氏らは07年に現地調査に入る計画を立て、その直後に中越沖地震が起きたと。
電力会社、保安院、断層カッターの異名を持つ衣笠氏等御用学者がグルになって、意図的に「見落としていた」と断定できる状況だったのだ。現に滋賀や大飯、敦賀などでトレンチ(掘削)調査が行われ、動かぬ証拠を突きつけられて、再調査に追い込まれたのだ。
今日も昼過ぎ、突然テレビ画面に地震警報が鳴り響いた。どこか、と注視すると、下北半島ではないか!地震の規模が小さいことを祈るのみ。幸い、最大が上北の震度5弱で胸をなでおろした。再処理施設や東通、大間原発(建設中)が集中する。地盤はどうなのか。
元々はホテル
渡辺氏は08年に初めて六ヶ所村を訪れ、日本原燃が作成した「耐震安全性評価報告、敷地周辺・敷地近傍・敷地内の地1質」等の一連の報告書に一目で違和感を覚えたと。驚いて仲間の数人の研究者にも見てもらい、再処理施設等の下は間違いなく活断層だと。
渡部氏等は08年「日本地球惑星科学連合大会」で再処理工場の下に活断層があると発表、マスコミにも通知、会場に日本原燃の社員がいたにもかかわらず、反論も質問も出なかったという。ところが、ホームページ上で「科学的根拠のない一方的な推論」「いたずらに不安に陥れる内容」と断定したと。
日本原燃や保安院は「海域の音波探査で明瞭な断層構造が確認できない」から活断層ではないと。しかし、渡辺氏は「中越沖地震の前にも音波探査で確認できなかった」のに活断層があり、動いた。あの時も政府や東電は「推論だ」とか「不安に・・」同じ批判をやっていたのだという。
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