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NO2807 教育に自由を(5)

CHのインド人の多い町

CHのインド人の多い町 17日(日)雨。時々見る土曜日の5時半からの報道特集がある。昨日は「教科書は誰が選ぶべきなのか」で、私が長らく報告した沖縄竹富町の教科書採択問題とドイツベルリンの教科書や平和教育の実態が報告された。日本がおかしいと感じた人はどれほどいたか。

 

 新しい教科書をつくる会系の育鵬社版の教科書出版記念会に当時一般議員だった安倍晋三が挨拶し、「我々が待ち望んでいた教科書ができた、この普及に全力を尽くそうではありませんか」来賓席には櫻井よしこ、現文科相下村など右派議員がズラリ。育鵬社版というのは、そういう教科書だということ。

 

 何が何でも育鵬社版を採択させようとしたことでもわかるように、教育に対する明白な政治介入である。ドイツでは教科書選びは学校現場で行われ、公職にあるものが特定の教科書を宣伝することはあり得ないと。教育をイデオロギー論争に巻き込んではならないとの発言もあった。報道ではなかったが貸与制が基本である。


インド人の多い町 

インド人の町 アメリカ在住のユダヤ人を招いての小学生に対する授業。記者が教師たちに「加害の歴史を教えることに抵抗はありませんか」と野暮な質問をしていたが、即座に「全くありません、当然でしょ」記者が聞かざるを得ないほど、日本では加害の歴史を教えるのには勇気がいり、教えることが偏向教育だとさえ言われる。

 

 番組の結論は日本は戦後あの戦争を被害、加害を含めてきちんと総括していないから、この問題は何度でも繰り返される。番組では触れなかったが、ドイツでは敗戦記念日は、降伏した5月8日ではなく、アウシュヴィッツをはじめ収容所からユダヤ人が解放された1月27日を祈念していると。

 

 つまり、自分たちが犯した罪を総括し、同じ過ちを繰り返さないと誓うことが「敗戦記念」だと。周辺諸国に謝罪し、賠償も今なお続けているからこそ、かっての被害国に受け入れられ、今や欧州のリーダーになっている。日本はこのままではアジアの真のリーダーにはなれない。

 

インド人の多い町

インド人の町 若者に対する街頭インタビューを聞いていても「え!日本はアメリカと戦ったんですか」「8月15日ってなんですか」ましてや韓国を併合したことも、南京事件も知らない。それは彼らが悪いのではない。戦後自民党政権が教科書への介入し、事実すら隠したからだ。教えないよう、教師を暗に脅したからだ。

 

 建前では「近現代史重視」と言いつつ、高校入試も大学入試にも日本の加害の事実など試験問題にすらならないから、現場の教師も教えない。ひどい場合は明治維新で終わるという話はよく聞く。縄文や弥生、聖徳太子、後醍醐天皇が新潟県高校入試の出題率が高い分野である。

 

 ドイツ人のレーナのように「幼稚園から大学までこれでもかというほどユダヤ人に対する加害の歴史を叩き込まれた」と。そこまでやるべきかどうかは別にして、せめてアジア各地への侵略や虐殺、略奪の事実はきちんと教えるべきだ。被害を受けた国の若者が学んでいるのだから。

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