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変わり種のバラ
5日(金)先月30日に投稿した拙文が今朝掲載された。昨年まで480字だったものが20時減って460字。その中で主張を貫くのはなかなか難しい。今回は題字だけでなく、本文について2回ほど問い合わせがあった。時節柄、新聞社にも政治的圧力は及ぶ可能性は十分にあるだろうと思いながら編集者の言い分に同意した。
編集者の意見は新潟県教委が公式には「一切指導していない」と言っている以上、「政治介入」というには断定的に過ぎないか、ということだった。私の個人的な推測にすぎず、「証拠を示せ」と言われればそれまでなのだが・・。市民に訴える効果はあると・・・。
私が所属するサークルの会長・原先生の権威を借りる気はさらさらなかったのだが、編集者は原会長の言い方が精いっぱいだと言われ、同意した。原文も掲載するが、私がもう一点強調したかったのは「学校ごとの採択が世界の大勢であり、日本は異常nなのだ」ということだった。
5日付日報「窓」の欄
27,28日付の本紙に「県立高校の特定教科書、校長が変更」という良心的な小さな記事が載った。マスコミが大きく取り上げないこの問題は教育への政治介入に関わる大問題である。高校の教科書は小中と違い、学校ごとの採択が認められている。(戦後しばらくは小中も学校毎の採択であったし、現在、国定教科書を持つ社会主義国を除く世界の大勢である)
火をつけたのは、12年3月28日付の政府系の新聞S社(産経新聞のこと)が実教出版の国旗・国歌の記述「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」(大阪府下で実際にあった話)を批判し、30日付の「主張」(社説)で「不適切である」と踏み込んだことが発端である。この社が後押ししてきた「教科書検定」さえ否定し、この記述を合格にした文科省批判さえしている。
やっと満開の百日紅
この動きに反応した都教委が学校現場に圧力をかけ、同教科書を採択ゼロに追い込んだ。それが横浜市、大阪府等全国へと広がり、新潟にも及んできたということである。法的には採択権は教委にあり、校長に責任を押し付けただけでる。これほど教育に政治が介入する国がどこにあろうか。こんなことを許していいのか。国定教科書への道を憂慮する。」
いずれにせよ、産経新聞の政治への影響力たるや目に余るものがある。朝日新聞もおかしいのだが、それを攻撃する産経新聞、これまた保守系の週刊文春、週刊新潮の朝日攻撃は凄まじい。これほど政治色を鮮明にしたメデイアが今まであっただろうか、記憶にない。ネット上を見ても、産経新聞を批判する記事は探すのに苦労するほどだ。