摘み取られた茶葉は工場へ
6日(土)快晴。安倍首相は又南アジアのスリランカ、バングラデッシュ訪問に出かけた。税金の使い放題。又経済援助をばら撒き、経済進出や国連非常任理事国入りの選挙活動をやるのだろう。最大の目的は中国包囲網の構築だろう。トップセールスと喜んでいるのは経済界だけ。
最近、尖閣周辺の領海侵犯のニュースがぱたりと止まった。そんな急に中国が方針を変えるはずもないから、どこかで情報統制が行われていると強く感じる。どんなに対立を煽りたくとも、日中関係は相互に頼らざるを得ないのが現実だから、安倍も苦しいところだ。
中国包囲網など出来るはずもないし、やるべきでもない。ただ、中国憎しに燃える安倍政権にとっては、軍備拡張、核武装化の道を探るには格好の材料なのだろう。毎朝、朝ドラ「花子とアン」にはまっているが、時代はついに太平洋戦争に突入し、報道統制が強化されていく場面である。
紅茶の製造工程
「あしたのジョー」の作者で漫画家協会理事長・ちばてつや氏はしんぶん赤旗紙上に登場し「今の日本を見ていると、戦争へ突き進んでいった昭和初期の状況にだんだん近づいているんじゃないかという気がしてなりません。戦前の空気に似通ってきたということです」
漫画家の中には戦争体験者である水木しげる氏、やなせたかし氏といい、ちばてつや氏といい、権力批判や言論統制に批判的な人が多い。ちば氏は続けて「戦前もエロ・グロ・ナンセンス」がやり玉に挙がった。そういうものは取締りがしやすい、そのための法律も作りやすかった」
そのうち「同じ法律で新聞記事や本、放送の規制にまで広げていきました。国民の目をふさぎ、耳をふさぎ、口をふさぐというように国民の考えそのものを取り締まっていくことになっていった」今日の朝ドラがまさにその日だったが、今の時代がそれに似ている?
高級(左上)から下級(右下)へ
今は報道に自主規制を迫る段階だ。ちば氏は私の僅か4歳年輩でしかない。敗戦を挟んでの4年の体験差は大きい。氏が都青少年健全育成条例や政府の児童ポルノ禁止法改正に敏感に反応するのはこの体験差による。特定機密保護法や集団的自衛権容認がその具体化だから。
ネットをチェックしていたら、「新しい歴史教科書をつくる会」を研究対象にした東大大学院教授・具裕珍氏の論文に出会った。私としては以前から関心を持っていた団体だった。この会の危険性をなぜ近現代史研究者が見逃しているのか、不満でならなかった。
この論文には今の安倍政権を支える人脈がどのように形成されてきたのかについて詳しく取り上げている。この政権が長続きしそうな気配がするのは、この会が中心になって作り上げてきた堅固で右翼的な人々の群れである。何回かに分けて報告してみたいと思う。
続きを読む