日本の音楽教師養成講座
15日(月)晴れ。勤労感謝の日。65歳以上の高齢者が3296万人、全人口の25.9%だそうで、国民のほぼ4人に一人の割合になる。家族にも世の中にも邪魔者扱いされないように生きていきたいが、こればかりは分からない。延命治療だけは拒否する遺言を書きたい。
日本の平均寿命が男女とも80歳を超えた裏にこの延命治療がありはしないか。今朝の朝ドラの後に、花子とアンの脚本を書いた中園ミホさんと三輪明宏氏の対談を観た。その中で中園さんは真剣に「今の時代戦争に突入していくあの時代に良く似ていると感じる」と。
三輪氏も相槌をうち、「世界全体がそのように動いているような」と。三輪は長崎原爆の被爆者で平和への思いは強い人である。三輪は又「戦争を阻止するのは文化の力だ」とも。最近文化人が平和の危機を語ることが多くなったのは歓迎だ。これに背を向ける安倍政権。
建設中の昭南神社(シンガポール)
従軍慰安婦問題は私の中では当たり前のこととして、再びこのような問題になるとは思いもよらなかった。拙著「シンガポールの日本軍」に取り上げなかったことを今悔いている。このまま従軍慰安婦がいなかったことにされてはたまらない。発信が必要ではないか。
そもそも、つくる会や櫻井よしこが言うように従軍看護婦や従軍カメラマンという公式用語はなかった。そんな言葉を世界に向かって言えるはずもなかった。その実態に照らし、的確に「従軍慰安婦」の命名をしたのは作家の故・千田夏光氏の73年著書名である。
異教徒にも参拝を強制した
今話題の吉田清次証言のウソを調査した、つくる会のメンバーである歴史学者・秦郁彦氏は85年に書いた解説の中で「昭和の日本軍のように、慰安婦と呼ばれるセックス・サービス専門の女性群を大量に戦場に連行した例は、近代戦死では他にない。その7・8割は強制連行に近い形で徴集された朝鮮半島の女性たちだったが、建前上は日本軍の員数外だったから、公式の記録は何も残っていない。他に類書がないという意味で貴重な調査報告と言えよう」と高く評価していた。(Wikipedia)
つくる会の人々は時折歴史用語について「当時なかった言葉」などと批判するのだが、聖徳太子も大化の改新も当時使われた言葉ではない。逆に当時使われていた大東亜戦争という言葉は不適切として今歴史学会では使われないのを彼らは使う。
今後何回かにわたって検討するが、私の所蔵する慰安婦関係本は千田夏光「従軍慰安婦」吉見義明等「日本軍慰安婦」伊貞玉「朝鮮人女性がみた慰安婦問題」高木健一「従軍慰安婦と戦後補償」金一勉「天皇の軍隊と朝鮮人慰安婦」その他。いちいち出典を明示しないことをあらかじめお断りしておきたい。
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