中華料理は多彩だ
5日(日)曇り時々雨。気温は20度まで上がらない。国際情勢で全く理解できないのが中東情勢と北朝鮮である。評論家が様々に解説するが、すとんと落ちる話はない。北朝鮮も同様で、こんな国が存続できていること自体が不可解だ。日本政府は振り回されている。
分かりやすいのは、香港情勢だ。要するに共産党一党独裁はダメだという話ではないか。香港を自分たちの言いなりの体制にしようとするのではなく、自分たちが複数政党制に道を開いた方が、国際社会に受け入れられるだろうに、賢いやり方ではない。ベトナムも同様である。
従軍慰安婦問題で頭が一杯になり、頭の整理がつかないので、時々別の話題を挟むことにする。原発のその後も気になるし、前号に書いた土建国家日本の現状も許しがたい。何度も書いているが、日本の現状を諸外国と比較するならやはりドイツが一番ふさわしい。
個人の庭を一般開放
私が時々開くホームページの一つにドイツミュンヘン在住(21年)の環境ジャーナリスト・熊谷徹氏のものがある。ドイツの原発情報をはじめ社会保障、労働事情なども知ることができ、大変ありがたい。著書の中で「あっぱれ技術大国ドイツ」など何冊か読んだ。
08年に書かれた小論文に「社会保障小国ニッポン」がある。お断りをしておくが、氏は元NHK記者で、だからという訳ではなかろうが、偏った見方を極度に気にされているように私には思える。従って、私から見れば歯切れが悪く思えることもしばしばである。
日本のマスコミが消費税を3%引き上げた分は丸々社会保障に回したかのようなウソを暴くこともせず、社会保障費の自然増の話ばかりを誇大に報道し、公共事業費の突出が世界的に見て社会保障を貧弱なものしていることを報じない。熊谷氏はそれをドイツから告発している。
全くの個人の趣味だと
毎年ドイツの企業や市民が働いて生み出す価値の、ほぼ3分の1は社会保障のために支出されていると。連邦労働省の調べで03年の時点で対GDP27・3%に当たる。具体的には年金、介護、失業、家賃の補助、生活保護など。依然として大学院まで授業料無料(我が家に来たドイツ人Gさんの話)。
同じ時期の日本の対GDP比は17.7%(今は20%を超えた)でOECD諸国平均以下だと。ドイツはスウエーデン等などに次ぐ4位である。日本は5000万人分の国民年金番号が宙に浮いても市民は泣き寝入りさせられ、政治家も官僚も責任をとろうとしないと皮肉っている。
ドイツは日本に比べると華やかさに欠ける国かもしれないが、国富の一部を市民に還元しようとする姿勢が日本よりも強い。公園を見てもそう思うと。超高層ビルを見ながら「強者はもう少し弱者のことを顧みては・と考える。このままでは日本はアメリカ並みの社会保障の遅れた国になる。
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