盆栽も盛んだが
6日(月)台風接近で終日雨。櫻井よしこが今度は「美しい憲法をつくる会」を立ち上げ、田久保忠衛(杏林大学)、日本会議の議長・三好達(元最高裁長官)と共に共同代表に就任したという。設立総会に700人も集まったというから、彼らはいよいよ本気だとわかる。
駆けつけて、挨拶をした首相補佐官・衛藤晟一(アメリカが靖国参拝に失望との声明に、こっちが失望だと発言して取り消した人物)は「安倍晋三内閣は憲法改正のために成立した。最後のスイッチが押される時が来た」と激励したそうだ。本音丸出しではないか。
安倍晋三は国会で河野談話は継承すると言いながら、今度は「談話の後の記者会見が問題だった」と答弁。何のことかと調べてみたら、記者会見で河野氏が「強制連行の事実があったという認識なのか」と聞かれ「そういう事実があったと、それで結構です」と答えた部分。
センスはどうか
極右団体とのつながりの深い、自民党稲田朋美政調会長は河野洋平元官房長官の国会招致を要求し「国会に呼んで、何を明らかにするかをはっきりさせないといけない」と。これを受け産経新聞は「少なくとも3つの点について国民に説明する義務と責任がある」と。
産経と自民党右派は完全に連動している。「河野談話に強制連行の言葉がないのに矛盾だ」と屁理屈を並べ立てている。河野談話を素直に読めば、強制連行を日本政府が認めた。ところが、世界からの抗議を受け、継承を言わざるを得なくなって、今度は記者会見を持ち出した。要するに反省する気はないのだ。
そもそも河野談話はその作成過程で吉田清次証言を根拠にしていないことは、当時官房副長官の石原信雄氏がテレビで吉田証言について「あれはこう、なんていうか、眉唾もんだというふうな議論はしてましたね、当時から」「吉田証言を韓国側と議論したことはない」
盆栽も盛んだが・・
石原氏は又「政府としてはその意に反する形で慰安婦を募集したということがあったのかなかったのか、これは非常に重大な問題ですから、再度全省庁を督励して当時の戦中の史料の発掘調査を行った」「慰安所の運営につきまして深く政府が関わっておった」
「輸送について安全を図ってほしいとか、あるいは慰安所の運営について衛生管理あるいは治安の維持をしっかり頼むという趣旨の文書は出てきた」「募集の過程で、かなり強引な募集・・結果的に脅かされたとか、巡査何かが関わってかなり強制的に・・否定できない」
そんなことは、すでに吉見氏や林氏の研究で明らかにされたのであり、政府が全省庁を挙げて史料を発掘するまでもなかったのだ。吉田証言が虚偽だったので、河野談話の前提が崩れるような話では全くないのだ。櫻井氏らのためにする屁理屈は問題にもならない。新聞テレビの沈黙が怖い。
続きを読む