年金者一揆集会
10日(金)快晴。今朝も傘をさしながら市長候補斉藤裕氏のパンフを50軒配布。一昨日は新津で年金引き下げに反対する年金者一揆に参加。126名が集まり、集会後新津市内をデモ行進。来年度から3年間1.1%、18年は1%、40年まで引き下げが続く。許せない。
新潟支部代表の話で署名にはほとんどの人が快く賛成してくれるが、中には「でも」、若い人に負担させるのも可哀そうという声がかなりあるとの話。消費税引き下げは反対だけど、「でも」じゃあ誰が負担するのという、政府に思いやりのある意見も多いのだと。
私なら、その「でも」という人に次のように答える。日本と同じように戦後復興したドイツと比べてみてください。ドイツの消費税率は17%(食料品は6%)で日本の2倍以上。でも学校の授業料は大学院まで無料、医療費も医師数、看護婦数、政府支出も日本より上。
デモ行進へ
それに対して、道路など公共事業費は日本はドイツの3倍、社会保障費は二分の一以下、政府が正常な政府なら、私たちもドイツ並みの社会保障を受けられて当然ではありませんか。若者に負担させるかどうかの問題ではない。社会的公正さが歪んでいるのだと。
ましてや、日本やドイツより経済規模の小さい北欧諸国が日本以上の社会保障で安心安全を保障されている事実をどう見るかではないのか。いかに、日本が大企業やお金持ちに富が集中し、貧困層のセーフテーネットがなおざりにされているか。そこに目を向けるべきだ。
昨日は年金組合の仲間12名と三国山(1636m)に登山。三国とは上野、信濃、越後の3国のことである。その峠は高崎から越後の寺泊に至る三国街道の難所だった。万葉集にも詠われている古代からの街道だが、特に江戸時代は江戸~越後の最短コースだった。
三国峠登山口
中世には上杉謙信が関東攻めで10回以上も通ったことで知られ、特に江戸幕府にとっては佐渡金山の金を運ぶ要所であり、越後の長岡藩や新発田藩など諸大名の参勤交代の要路であった。今は国道17号の三国トンネル入り口から、左に入り緩やかなのぼりから始まる。
当時の面影をしのばせる石畳の部分も残る。峠の神社にはここを行き来した有名人の名前が刻まれている。諸大名の名前をはじめ、新潟奉行や佐渡奉行、良寛、鈴木牧之、与謝野晶子夫妻、北原白秋、川端康成、新発田出身の大倉喜八郎、近代では原敬の名もあった。
この街道には35の宿場があり、峠から江戸への最初の宿場は永井宿である。私たちは峠から三国山に登り、頂上で昼食。2時間20分を要した。下りは三俣宿の方に下り、三俣温泉につかり、秋の一日を存分に満喫することができた。健康であることに感謝、感謝である。
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