清津峡の清流
27日(月)最近親戚や友人から野菜を戴く機会が増え、大変助かっている。昨日も大根、カブ、チンゲン菜、たい菜、食用菊を戴き、葉物は痛みが早いので、すべて茹で、冷凍にする。その作業に半日を要した。最近はひょうたんカボチャのポタージュに挑戦している。
介護ビジネスとさえ言われるほどに民間業者に依存する日本のあり方について、ドイツの例を紹介したばかりだが、昨日の日報一面に厚労省の調査によって、「サービス付き高齢者向け住宅」で法令に触れる運営業者による利益優先の実態が明らかになったとのこと。
許認可権を国が握り、運営主体が税金による都道府県や市町村となれば、民間業者がそこに群がり、利益を求めて競争状態になるのは、わかりきったことである。だからドイツはそれを抑制するため、利用者目線でのNPO方式を導入したわけで、学ぶ気はないのか。
紅葉は始まったばかり
日本の政治、とりわけ安倍政権はすべてこの競争原理の導入を経済成長の柱に据えているのだ。35人学級を40人学級に戻す提案を財務省は今日財政制度等審議会に諮問したというから本気でやる気のようだ。時計の針を逆回させようとする安倍政権を徹底批判する。
私は50人学級の世代だが、当時を思い出しても、よくまあ先生方は50人もの生徒を相手にしたものだと思う。前号で書いたように、先生の権威は絶対で親の信頼もあったから可能だっと断言できる。私の教師経験では最小28人、最大45人だった。少人数学級で何が変わるか。
高校入試がなかったら、討論学習を中心に授業を組み立てたいと、どれほど思ったことか。調べ学習や発表学習、グループ学習も生徒の思考を鍛えることができるし、自分の考えをしっかり持てる人間に育てることもできる。可能な限り挑戦したつもりだが、不十分であった。
赤が少ない
45人もいては、授業中に指名できるのは10人未満で、しかも挙手する生徒に偏ってしまう。ドイツの中高校を見学した時、20人足らずのクラスで私の教え子だったレーナは終始手を挙げっ放しで他の生徒も同様だった。全ての生徒に目が行き届き、把握も可能だ。
日本の場合、テストの採点一つを見ても要する時間はまるで違うし、事後指導も丁寧にできる。その分、他の仕事に取り組むこともできる。特に3年生を担当した時など、進路指導や受験指導で一人ひとりにかける時間がまるで違う。どんな効果がある?なんて財務省は聞くのか?
日本の学校をOECD並みのクラス定員にし、かの国々なら違法になる覆面教師(と我々は読んでいた=免許外の教科を担当させる)を解消すれば、教師は余るどころか、大いに不足することになるのだ。少子化の今こそ、それを実現するチャンスなのに、文科省さえその気はない。
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