売りに出された中古住宅
3日(月)文化の日、実は明治天皇誕生日である。そういえば分かりやすいのに、日本国憲法公布の日だから文化の日とこじつけた。昭和天皇誕生日は植物に関心の深かったことにちなんで緑の日にしたのに、安倍や櫻井よしこ等の運動で昭和の日に変えたのだった。
可哀そうに病弱で奇行もあった大正天皇だけが誕生日を祝わない。明治や昭和を偉大に見せるため、大正を国民の記憶から消したかったのだという説があるらしい。8月31日生まれだったが、酷暑のために10月31日を天長節とし、誕生日もそのまま休日にした。
内申書の話の続き。写真を拡大しても判読できないようなので、説明すると、例えば社会科の観点別学習状況の項目は「新しい学力観」に基づいて「社会的事象への関心・意欲・態度」「社会的な思考・判断」「資料活用の技能・表現」「社会的事象についての知識・理解」。知識理解は最後に追いやられた。
これをA・B・Cの3段階で評定。1,2年の成績は5段階のものを指導要録から転記。3年生の項に1~3年まで総合した形で10段階評定を記入する。所見欄は担任が記入するが、当然校内の「調査書委員会」で複数の目でチェックする。特別活動の記録も同様である。
万引きした生徒の親から「内申書に書かないでください」と泣いて頼まれたこともあるが「書くはずがありません」と答えるのだが、なかなか信用してもらえない。そのことは調査書委員会の初回会合で申し合わせるのである。生徒の不利になることは原則書かない。
内会の文化祭
行動の記録は「基本的生活習慣」「責任感」など12項目申し合わせに従って○印をつける。この12項目の中に昔は「正義感」があったのだが、文科省はこの言葉が嫌いらしくいつの間にか消えた。ここに道徳の教科化後は「愛国心」とか「郷土愛」等が加わるのか。
2日付新潟日報社説は「国が一つの基準を示すことになり、価値観を押し付けることに繋がる」と。それよりも「教職員が一人一人の子どもたちにきめ細やかに対応できるような態勢づくりを進めることの方が優先されるべきだ」とOECDと比較し、最下位にある教育への公的支出などを上げ、立ち遅れを指摘。
それをもっと詳しく紹介する。そもそもドイツなどでは入学試験がない為、内申書は勿論ない。ベルリンでは定期テストもないとのことで、評価は日常の発言、論文、教師が単独で実施するミニテストなどで行われる。25人以下学級で授業料も完全無料である。
大学入試もなく、中学や高校の卒業試験の結果で入学先が決まる。日本のように東大を頂点にしてランク付けされた大学もない。レーナは学びたい教師を目指してバルト海沿岸の大学に、弟のルーカスは建築家を目指してベルリン市内の大学へ。授業料も無料、アルバイトで稼ぐのは生活費のみ。
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