CHの夕市
3日(水)大荒れの天気が続いている。争点隠しの問題を取り上げたら一気にアクセスが増えた。みなさん選挙には関心がおありのようなので、しばらくこの問題を追究してみたい。なぜ人々は自民党に投票するのかも疑問だが共産党が一気に増えない不思議もある。
共産党は政治献金や汚職とは無縁で、何より政策がまともだ。しんぶん赤旗の日曜版等を見ていると共産党を支持するか、のびて欲しいと発言する著名人も多い。例えば11月30日号を見ただけで、元西武百貨店社長・水野誠一氏、元経産省高級官僚・古賀茂明さん。
元公明党副委員長・二見伸明さん、那覇市議会会長金城徹さん、作家・あさのあつこさん、落語家・笑福亭鶴瓶さん、女優・秋吉久美子さん等々。先日亡くなった高倉健さんや菅原文太さんなども常連だった。常識ある人々の支持者が多いのに議席に結び付かない。
CHの夕市
地方議員を見てみれば共産党の県議会議員は全国で114名(4.2%)、市町村議員に至っては政党別では第一党の2912人(8.5%)、安倍の言う女性躍進というなら、共産党の女性議員はダントツ一位である。離合集散を繰り返す野党の中で、共産党を増やす方がはるかに有効だ。
にも拘わらず、国民が共産党に議席を与えない理由は何か。大きな理由は二つ考えられる。一つは戦前、戦後の政権による徹底した反共政策(恐怖の対象に仕立て上げた)、もう一つは旧ソ連た中国・北朝鮮などと同一視する宣伝がいき渡ったこと。共産党という名前のイメージ。
日本人に染みついた共産党へのイメージは正しいのか。欧州では伊仏など共産党が政権に入った時期もあるし、今も欧州議会で41議席を有し、各国内でも大きな勢力である。日本同様、共産党は戦争に反対し人権弾圧に対抗する砦だった。そのことを欧州諸国の国民は正当に評価しているということだ。
CHの夕市
日本人はそれができない。つまりは民主主義が身についていないせいだと私は見ている。共産党が戦後最大の議席をとったのが79年の41議席。今もう一度それが実現するようになれば、日本は変わると思う。自民党はそれが一番脅威のはずだから。是非躍進させたい政党だ。
共産党が小選挙区すべてに候補者を立てる意味は分からないではないが、しかし、今回の選挙は自民党の議席を一つでも減らさなければ意味がない。沖縄は先日のオール沖縄で翁長知事を実現した教訓に学び1区に共産党候補を立て、2~4区の候補を降ろしたという。反基地の一点で野党共闘が成立したということだ。
当然のことながら他党との間で政策協定が結ばれたはずだ。その方式を国内の可能性のある選挙区で実現できないのか。例えば、新潟5区田中真紀子氏が立候補せず、民主党も見送った。生活の党の森裕子は反原発を明確にしている。政策協定を申し入れないのか。「大健闘」だけのニュースは見たくない。議席を取らなければ・・・。
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