思いでの茶畑
4日(木)雨。うんざりするのは天気だけではない。今朝の各紙は世論調査の結果を、「自民単独で300議席超」と伝えている。この予想通りの結果になるとすれば、世界から日本人の政治意識レベルが改めて問われることになろう。「これでいいのか」と書く紙面がない。マスコミってなんだ。
昨夜もいつもはベットに入る時間の10時、報道ステーションに並んだ各党首の討論会を渋々観た。原発問題から入ったが、はっきり推進を言ったのは次世代の党くらいで、みんな反対のようなことを言う。じゃあなんで再稼働に向けて動いているのだ。もっともらしい議論を国民の多くはどう聞いているのか。
先日来県した細田博之自民党幹事長代行(電力族の筆頭)は先月、フジテレビの番組で「福島の不幸で原発をやめるのは耐え難い苦痛を将来の日本国民に与える」と発言したと「しんぶん赤旗」が報じたが、他紙は伝えない。この男、今度は先月30日柏崎で次の暴言を吐いている。
思いでの茶畑
「福島事故は原因も結果も100%近くわかっている」そして本県の泉田知事を指し、「技術的なバックグラウンドない人が安全だとか安全でないというのは望ましくない」と口汚く非難した。泉田知事は昨日「誰がウソをついて起きたのか検証しなければならない」と、厳しく反論。この人は何もわかっていないとも。
細田発言が自民党の本音であることは、自民党国会議員の90%が再稼動賛成と答えている事でもわかる。ところが、選挙になると「推進」を言わず「軽減」と逃げる。昨日の討論でも、安倍は完全に逃げている。橋下維新の会代表の政党助成金に関する発言はもっとひどかった。
橋下は古館氏に促されて、財源問題で例によって歳費の3割削減、公務員給与2割削減を主張した際、共産党の志位氏が「3割削減は応じてもいいが、その前に政党助成金を廃止すべきだ」との発言に対し、色を成して、「共産党は赤旗を配るのをやめてほしい」見当違いの発言。
バナナと花(これも食べる)
私も購入しているが、買うか買わないかは買う人の選択で、その資金を政治活動に使うのは真っ当な行為だろう。政党助成金を受け取ってワインを配ったり、キャバクラ通いに流用する問題と一緒にするのは論外だ。返す刀で自民党や公明党に噛みついていたが、これをかっこいいと支持するのが今の国民だ。
今朝の日報は71%の県民が柏崎刈羽原発の廃炉を求めていると。それなのに、90%の自民党の国会議員が再稼動を認めるという。このギャップでどうして自民党単独で300超となるのだ。そこには小選挙区比例並立制という今の選挙制度の問題がある。これを取り上げる。
先日、土井たか子氏のお別れの会で元自民党総裁で元衆院議長の河野洋平氏が細川政権時に現在の制度導入を決断したことが現在の政治の混乱を招いたと、導入を進めたことを土井さんに詫びたという。混乱とは安倍暴走政権に批判的な河野氏の想いであろう。自民党良識派の声は全くの少数派になってしまった。
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