CH1月の花
6日(土)朝起きたら20センチもあろうかと思う大雪。朝から除雪に追われる。今選挙真最中にも拘わらず、有権者は事実上何もできない今の公職選挙法。世界的に異常な法律である。そもそも日本に普通選挙法と名のつく法律ができたのが1925年だが、内容は少しも普通ではなかった。年齢制限、女性や学生、貧乏人も除外されたのだ。
在職中も同じ年に成立させた治安維持法も必ずセットで教えた。世界からの批判を恐れて普通選挙法を成立させたものの、本音は選挙によって無産階級(社会党や共産党)の進出を恐れて、治安維持法で厳しく取り締まる方に本音があった。供託金もその時できた。その考え方が戦後の今も続いているということ。
世界の選挙規制は文書や街頭活動、戸別訪問など原則自由であって、例外的に禁止項目があるのに、日本は原則禁止で例外的に自由を認める。「べからず選挙」と言われる所以だ。戸別訪問を禁じている先進諸国はない。運動期間も30日から徐々に減らし、今や12日間となっている。。
CH1月の花
ボランテイアも労務の対価を支払ったものとして収支報告書に記載させ、100円のカンパでも住所、氏名、金額を記載させる。インターネットによる選挙運動が解禁された最初の選挙だが、どんな制限がかかっているのか詳しく知らない。ブログも可能らしい。
以前は例えば自民党の河野太郎氏は前回選挙の時は運動期間中停止していたが、今は自民党の反原発派への投票を呼び掛けているから解禁されたということだ。ネットで解禁なら戸別訪問禁止も整合性が取れないではないか。ただ車から連呼するだけじゃ意味がない。
問題を元に戻すと、日本の選挙制度は米国型と欧州型の折衷型のように見えるが、義理や人情が支配する、会社内の上下関係が事実上職務命令に近い形で生きている実態、地域社会のボスが支配するなどの因習等々民主主義の未熟な社会では小選挙区制は権力側に圧倒的優利に働く仕組みだ。
CH1月の花
私は授業中に半分冗談で「金品を持ってくる候補者がいたら、金品を受け取って、その候補者に投票しない」ような社会にならないと日本の社会は良くならないと言ったことがある。日本の現状ではスキャンダルを起こしても、汚職で逮捕されても当選する社会だ。
日本の選挙制度のおかしなことはまだまだある。政党候補者に限って、小選挙区と比例区の重複立候補が認められていること。このため、小選挙区で落選した者が比例区で復活当選を果たす。(民主党の海江田代表)無所属議員は除外されることも含め非民主的と言わざるを得ない。
民主党が政権を問った時、この制度を変えるチャンスだったのに、政権に浮かれて怠ったために自民党の復権を許してしまった。この制度が続く限り、自民党の長期政権は続くことになる。選挙権20歳もシンガポール21歳、韓国19歳を除けば18歳が世界の大勢だ。情けないとしか言いようがない。
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