共産党の街頭演説
10日(水)真っ青に晴れたので家内と一緒に歩いたが、帰宅する頃にはみぞれ。これが新潟の天気。8日は近くで共産党の北信越比例候補の演説を聞きに。6~70名ほどだったかな。共産党躍進の予測を聞くのは嬉しいが、民主党候補は先ずは政権時代の詫びから入らなければならない。
ところが、聞いていると、それがない。今回の自民党躍進の裏には民主党への失望の反動が続いているのだから、なぜ政権運営に失敗したのかを語り、今度はこうするのだと。原発問題一つにしても歯切れが悪い。幹部の指導性もない。
麻生財務相の「子どもを生まないのが悪い」「この2年で利益を出していない中小企業の経営者は能力がない」発言に対して、「悪意はない」「釈明した」などとかばっているコメンテーターがいるが、この人の放言は失言などではなく、学力の低さから来るものだ。
元総理までやったお粗末人物は移動の車中は漫画本しか読まない漫画オタクを売りにしているほど、国語力もないし、何より考え方の根底に男女差別観がある。日本の治安は世界一だとの話の中で「どんなブサイクな人も美人も夜中に平気で歩けるのだから」と発言したこともある。
麻生太郎という低レベルの政治家の差別意識ではなく、日本の特に保守政治家の意識レベルの問題でもある。世界における日本の男女差別の実態を世界経済フォーラムや国連の労働統計に基づいて数字で上げてみよう。先ず、男女平等ランキング142ヵ国中104位、中国、ロシアより低い。
寒空の下で演説を聞く
男性を100とした女性の賃金は73.5、ちなみにデンマークは91.2、アメリカでも80.9、女性管理職比率はアメリカ43.7%に対し11.1%、韓国と同レベルだ。年間労働時間はドイツの1397時間に対し1745時間と400時間近くも多い。夫の一日育児時間も最下位。
欧米では出産・子育て期の女性の8割が働いているのに、日本は出産を機に6割が離職(せざるを得ない)。あるいは、仮に非正規の労働者でも同じ仕事なら均等待遇が保障されている。なぜ日本はそうでないのかと言えば、前にも書いたが、日本の法律は企業に対する強制力がない。
麻生氏等のような低レベルの意識しか持ちえない国会だから、国会議員(下院、衆院)に占める女性の割合もスウエーデン43.6%、ドイツ36.5%、アメリカでも18.3%、韓国の15.7%にも遠く及ばない8.1%という恥ずかしい状況なのだ。マスコミの麻生追及も甘い。
男女雇用機会均等法ができてすでに30年もたつのに一向に改善されないのは政治の怠慢以外の何ものでもない。募集、採用、配置、昇進など差別を規定しているにもかかわらずなくならないのは欧米のように企業や管理職に対する禁止事項や罰則がないからなのだ。
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