BOH茶園
11日(木)雨。福島原発事故から3年8か月。4回目の冬を迎えようとしているのに、故郷に戻れない避難者が13万人近くもいる。仮設住宅の期限、補償の打ち切り、減額、全く目途がたたないという汚染水処理や廃炉問題などが山積。世間は忘れ去ろうとしている。
「自民300議席超」の報道は間違いなく自民党を利するのだろうか。私の知人はそうだというのだが、私のように「だったら投票所に行ってそれを阻止しなければ」とは考えず、「やはり勝ち馬に乗っておいた方が有利かなと」考える人が多いと。説得力がありそうだ。
選挙が終われば、すぐにでも始まるであろう安倍暴走政治。アベノミクスのエンジンである企業、団体からの政治献金を見れば、誰のための政治かが一目瞭然。円安が進めば進むほど自動車メーカーはホクホク。昨年度のトヨタ6440、日産2900、ホンダ2500万円。見返りは十分に手にしただろう。
その外に自動車メーカー各社が加入する日本自動車工業会は8040万円。アベノミクスの恩恵を受けるのは他にはゼネコン、原発メーカー、株を扱う証券会社だが、鹿島、大成、清水、大林組、竹中工務店は談合でもしたか献金額まで同額の1200万円、前年の1.5倍。
BOH工場で
原発は動かなくても政府が後押しする原発メーカーは元気だ。三菱重工3000万円(前年比3倍)、東芝2850万円(同2倍)、日立2850万円(同)証券会社に至っては野村ホールデングス2800万円(前年比約5倍)、大和証券2500万円(同3倍強)と言った具合。
そのあおりを食っていじめられるのは我々庶民。私の家内は4月誕生日なので、4月から始まった医療費の負担が1割から2割になった。自民党圧勝で今度は後期高齢者医療費の保険料引き上げだ。年金が月6.6万円の人は3倍に、14万円以下の人は2倍になるという。
負担増の対象は後期高齢者の半分以上だと、入院食費も値上げ。一番頭に来るのは年金の削減だ。安倍政権は昨年12月と今年6月の振込みから合わせて1.7%の削減を強行した。最近の物価値上げで実質目減り。安倍政権発足後、実質6%減、月10万円なら6000円減。
来年度からは更に自公政権が04年の年金改悪で導入した「マクロ経済スライド」というとんでもない制度だ。04年は私の退職の年。最近まで知らなかった。これは物価が3%上がっても年金額は2%しか上げない。これだけ見ても年金生活者は自民党に投票してはならない。
更に6月に強行した介護総合法で、来年度から介護サービスの切り捨てや負担増が決まっている。介護保険で要支援と認定された人の訪問介護やデイサービスを保険から外し、自治体に丸投げ。特養に入れる人は『要介護3以上』利用料も2倍に。これでも自民党に入れる?
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