思い出のスリランカ
8日(木)曇り時々晴れ間。金曜デモの仲間のメールに東電社長のその後の行動が出回った。何人かが知事との会談後も抗議しようとしたらしい。社長はその後、自民党議員にあいさつ回りをしたらしい。知事は諦め、自民党筋からの圧力に期待をかけているのだ。
自民党県連の幹部は上京すると、自民党本部から「知事を何とかしろ」と怒鳴られるらしい。しかし、今の県の情勢や知事の姿勢からしてどうにかできるものではない。そのことを来る統一地方選で自民党議席を一つでも減らし、共産党に複数議席を与え、確たるものにしなければならない。
読書は元経産省高級官僚・古賀茂明氏の「国家の暴走」を読み始めた。これ又予言に満ちた著書だ。安倍は新年早々「経済最優先」を言い、「アベノミクスを味わっていただきたい」などとふざけた発言をしているが、古賀氏に言わせれば、そう言わざるを得ないのだと。
博物館
古賀氏は言う。安倍首相が本当にやりたいことは何か。「日本経済を立て直し、強くしたい」思いは当然あるだろうが、「それは国民を豊かにするためではない。軍事的に強い国になるための手段という位置づけだ」という。古賀氏の見通しではそのために13本の矢が放たれるという。
集団的自衛権の行使容認等すでに6本の矢が放たれているが、今後予想されるのが、日本版CIAの創設、ODAの軍事利用、国防軍の保持、軍法会議の設置、基本的人権の制限、徴兵制の導入、核武装の7本だと。常識的に考えれば憲法改正が必要だが、安倍の常識にはないだろう。
と思ったら、今朝の日報「戦後70年私たちはどこへ」に「自民『国防軍』化目指す」とある。松本善明氏のその後である。東大3年生(48年)の時入党。面識はなかったが、同級生に安倍晋太郎(首相の父)がいたという。卒業後、神田地区の細胞会議で、ちひろに会う。
インドゾウの剥製
ちひろは松本より8歳年上で先輩党員だった。2人は戦後の下山、三鷹、松川事件など、共産党の仕業にされた一連の事件の真相(GHQによって共産党弾圧のためにでっち上げられたという説が有力だ)を伝える活動を通じて親しくなっていく。ちひろの言葉は「無実の人が死刑になるのは耐えられない」だったと。
二人は50年1月21日、レーニンの命日を選んで、彼女の下宿の6畳間で二人だけの結婚式を挙げた。彼女は当時では大金の1000円をはたいて部屋を花で埋め尽くしたと。いかにもいわさきちひろらしいし。後、この話を聞いた土井大助が作詞し、上条恒彦が「花の結婚式」を歌ったという。、革命家の恋とはこのようなものか。
52年、松本が司法試験に合格して弁護士になるまでの間、ちひろは絵の収入で彼を支えた。その司法修習生も共産党員であることを隠さざるを得なかった。松本は後に、アメリカの秘密文書から松川事件の裏にGHQが関与していた事実を突き止めることになる。松本清張はこれを題材に「昭和史発掘」にGHQ謀略説を書いた。 つづく
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