思い出のスリランカ
9日(金)曇時々小雪。政府自民党による弱い者いじめは露骨になるばかりだ。先ずは沖縄振興予算の減額の一方で、辺野古移設予算を1500億円増額するという。更に翁長知事との面会を首相以下大臣たちが見え据えた日程を理由に拒否。今後もこの動きを監視し、そのまま全国民に見てもらった方がいい。
後期高齢者医療(このネーミングも結局そのままだ)の特例を17年度から廃止し、865万人もの75歳以上の対象者から保険料を実質的に引き上げるという方針である。高齢者、障害者、幼児などの弱者を支えるのが国家の存在理由なのに、この国はそれを否定しようとしている。
前から気になっていた福島のみならず、国民全体の被爆の実態、今必死に福島原発の現場で廃炉や汚染水除去作業に当たっている人たちの実態はどうなっているのか。ネット上では体験者の声が載っているのに、新聞やテレビはさっぱり報道しない。変ではないか。
大学の寮
例えば、汚染水漏れで問題になったタンクについての証言。「漏れたタンクは継ぎ目をボルトで止める鋼鉄製ですが、ボルト絞めにも順番があり、力加減も均一でないといけない。単純作業と思われるかもしれないけど技術のない人員が突貫工事をおこなえば・・当然起こりうる」
「水をぶち込んで、その水が汚れたらタンクに溜めるだけ・・。それに原発の建屋だけじゃなく、敷地そのものが高線量で、そこに降る雨はどうなると思います?そんな状態をさして、コントロールできているというのはおかしいでしょ。五輪なんてできなくなる」
「うちの社員にも、原発じゃなくて除染作業に行きたいというものが少なくない。さらに今後は五輪が決まり、そちらの建設現場にいい人材がどんどん流れて行ってしまうことでしょう」「廃棄物処理建屋から液体、気体と分けて出しているけど薄めて出せばいいことになっている」
博物館入口
「また大きな地震や津波が来たら・・・。瓦礫のほかに、今度は高濃度の汚染水がぶちまけられる。とてもじゃないが人は近づけない。そうなったら東京五輪なんてできなくなるんじゃ」「作業員が毎日使い捨てる作業服はJヴェレッジに山積み。原発から出る木くず、鉄くずも溜まる一方。このままでは原発20キロ圏内は汚染水タンクとゴミで埋まる」
「急ごしらえされた汚染水タンクは千立方メートルのもの。組み立てに使用されたボルトが『シャーボルト』という特殊なもので、見た目にはガードレールなどに使われる六角ボルトのようだが、一定の圧がかかるとその頭が外れるようにできている。余震などで余計な圧力がかかった場合、手の施しようがない可能性は大」
そんなタンクが11年末の300基から昨年2月時点で1096基になり、その後も増え続けている。最近、原発の現場では「原発の老朽化」も「高経年化」に言い換えられたと思ったら、今度は「事故」と言う言葉が使われず「事象」だと。日本政府一流の言葉のごまかしだ。