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NO2953 過去と向き合わない日本(9)

成人した孫娘と
成人した孫娘と
12日(月)NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は幕末の山口県が舞台だ。長州は薩摩とともに討幕運動から明治維新の中核を担ったために、多くの政治家を輩出した。総理大臣だけでも初代伊藤博文をはじめ、山縣、桂、寺内、田中、岸、佐藤、安倍と8人も出している。

 

 体制側の政治家ばかりではない。日本共産党を背負ってきた野坂参三、志賀義雄、宮本顕治も山口県出身だし、学会にも進歩派学者もたくさんいる。安倍晋三なども志士を気取っているが、私の見方で言えば、吉田松陰の志を歪めたのは彼ら堕落した保守政治家たちだ。

 

 読売新聞社の社主渡邉恒雄は記者時代、宮本顕治に「尊敬する人物は」と聞いた時、答えは「吉田松陰」だったと。右翼をはじめ、日本の保守政治家はいかにも自分たちが吉田松陰の思想の流れをくむ者と勝手に思い込んでいるようだが、松陰は顔をしかめていよう。

 

 今日の番組中、江戸遊学中、脱藩して新潟経由で東北を巡る話が出てきたが、1852年(ペリー来航の前年)のことで、市内白山神社や会津に向かう途中、津川町の旧本陣渡部家に宿泊した。渡部家の子孫は昔の私の同僚で、松陰が泊まったであろう部屋に泊めていただいたことがある。


戦後初の教科書 

戦後初の教科書 松陰はまさに過去と真摯に向き合った人で、迫りくる対外的な危機を前に日本の政治の変革を志した点で、当時の松下村塾の門下生、高杉や木戸、伊藤らは先生の志を継いだかに見えるが、明治維新後の木戸や伊藤らの動きに松陰が同意したとは私には到底思えない。

 

 今年は戦後70年、南京虐殺事件から77年である。これをなかったことにしようとしている自由主義史観論者たちの策謀を打ち破らなくてはならない。37年12月2日から12日まで南京攻略戦、13日入城、14日城内掃討、16,17日城外掃討とある兵士の日記にある。

 

 この軍隊手帳に書かれた日記を分析したのは三重大教授・尾西康充氏だが、次のような記述も。「世界大戦の時パリには処女は一人もいないということを本で読んだことがあるが、自分らのいた南京もそう言えないことはない。南京の町々は自分の脳裏に焼き付いている」

 

 その後も虐殺場面の記述があるが、止めておく。ただ、外務省のHPの「歴史問題Q&A」を検索すれば、南京大虐殺について「日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています」と書かれていることを指摘するにとどめる。

 戦後初めて発行された教科書「くにのあゆみ」(写真)や師範学校教科書には文部省自身による記載があったのだ。後者「中国側の抗戦は南京における日本軍の残虐行為を契機に、さらに激化され、中国政府は重慶に移り・・」ところが、早くも民主党(今の自民党の前身)は教科書偏向キャンペーンを開始する。敗戦直後から自民党と言う政党には過去と向き合う気がなかったのだ。

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