スリランカの思い出
14日(水)天気に誘われ2人で歩く。韓国の朴大統領が年頭会見で日韓関係を修復させるには日本側の態度の変化が重要だと発言したことに、菅官房長官が「従軍慰安婦問題を政治外交問題にすべきではない」などと発言。これ以上の政治外交問題があろうか。
靖国参拝などで散々挑発しておいて、「常にドアは開かれている」等と言っても通る道理がない。この菅という人物は最も安倍の意向を受けて発言している。夏に出すという戦後70年談話もアメリカからの圧力で追い詰められてきたが、安倍カラーを必死に探している。反省で済ますはずがない。
安倍晋三を取り巻く過去に反省しない人脈はかなり強固だ。論壇では岡崎久彦元駐タイ大使、中西輝政京大教授、島田洋一福井県立大学教授、教育分野では八木秀次(つくる会前会長)、下村博文文科相、山谷えり子拉致担当相、官僚では前谷内外務事務次官、政治家では菅、山本一太等。
スリランカの思い出 その他、渡部昇一,屋山太郎、俳優津川雅彦、奥田瑛二、山本学、芸能界では西田光、松任谷由美、片岡鶴太郎氏らがいる。彼らに共通しているのは、かって自民党の保守本流時代には相手にもされなかった右派グループだが、右傾化と共に台頭してきた勢力である。
以上の情報は週刊金曜日や滋賀報知新聞デジタル版によるものだが、日経ビジネスオンラインには「安倍政権が頼る仕事師官僚OB」として経産省や国交省等各省庁のOB官僚を補佐官、秘書官、参与などに起用し、官僚の掌握に成功していると。黒田日銀総裁、籾井NHK会長人事も。
要するに人脈のほとんどは安倍晋三氏に限りなく思想的に近いメンバーだから、政策がどんどん右傾化し、経済界の意向を反映することになるのは必然である。あの戦争は正義の戦いであり、韓国とは1965年の日韓基本条約によってすべて解決済みという立場だ。
スリランカの思い出 それ程日韓条約を持ち出すなら、新潟情報大の吉澤教授らが請求している、その交渉経過を直ちにすべて公開すべきだ。そうすれば、日本側がいかに高圧的な態度で交渉に臨んでいたか、竹島の議論や有償無償の賠償5億ドルの中味が何であったのかも明らかにすべきだ。
現大統領の父親の時代のことだが、現大統領は父親の犯した光州事件などについて謝罪するほどの独裁政権だった。朝鮮戦争の荒廃から復興するために資金を必要とした。朴政権は復興を優先するために日本側の無理難題を飲み込んだ面がある。従軍慰安婦問題もだ。
昨夜のクローズアップ現代「ヘイトスピーチを問う」「朝鮮人をすべて死にさらせ」等と叫びながら行進する在特会。これが共感を広げている実態を日本人としてどうとらえるのか。彼らの行きつく先は暴力だろう。イスラム国と変わらない。これを野放しにしても安倍政権に何の不都合もない。