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NO2966 過去と向き合わない日本(12)

1月のキヤメロン

1月のキャメロン 25日(日)曇り、晴れ間ものぞく。レッドパージに触れたついでに、もう少し紹介してみたい。99年私がまだ現職で新潟市教組・民主教育研究所所長をやっていたころ、文部省が「不適格教員免職・配転に基準」を全国の26教委に研究を委託したニュースに仰天し,レッドパージを思い出し、調べたことがある。

 

 実は49年に始まるレッドパージも表向きは「不適格教員」を掲げながら、共産党員やその同調者を排除する動きだった。地方公務員法など既存の法律で可能なことを、新たな法整備をして狙い撃ちにするやり方はまさに、戦前や今の安倍政権のやり方そのものだ。

 

 レッドパージは49年、GHQから新潟大学に派遣されたイールズ博士の演説「共産主義者の大学からの追放」演説に始まる。辞職勧告は富山大学、九州大学に次ぐ3番目に新潟大学でも行われた。前記大学は各一名だったのに対し、8名(看護婦、守衛も)を指名。

 

1月のキャメロン

1月のキャメロン 全国で1200名もの教職員が教壇を追われたのである。対象教員をふるいにかけるために使われたのが「人事刷新要綱」である。その内容は(1)勤務不良又は職務成績の上がらないものイ、欠勤遅刻の多い者、ロ、無断で勤務を離れる者など常識的な6項目が並ぶ。

 

ハ、教授能力の低い者、ニ、教育実践力にかけているもの、ホ、生徒父兄の信用を失墜したもの、ヘ、教育者として対面を汚したものとあって、一般の人が読んだら、当たり前じゃないかと思うだろうし、実際にデタラメな勤務態度の教員はいつの時代でもいる。

 

 当然のことながら上記のような事態は当然想定されていて、公務員法で訓告、戒告、減給、懲戒免職などの罰則が用意されている。(2)学校運営上支障のあるもの、イ、校長の教育方針または学校経営に協力を欠くもの、ロ、学校内で紛争を起こす傾向の強い者。

 

1月のキャメロン

1月のキャメロン(1)のハ以下は誰が評価するのかという問題もあるが、(2)は校長による恣意的な判断で対象者にされてしまう。職員会議でよく発言した私などは校長にはさぞかし煙たい存在だったであろうが、あくまで議論であって、多くの賛成を得られなければ通らないものだ。教師に意見を言わせない学校など学校ではない。

 

 要するにどんな理由でも付けられる基準である。公式には「共産党員であることは、教育者として不適格であると理由にはならない」「組合活動に熱心であることも同様理由にならない」としながら、狙いは「共産党員及び同調者を排除」することにあったことは明白だった。

 

 49年12月、大学に続いて小中高教職員12名に辞職勧告が出される。共産党員は半分もいなかった。理由にもならない理由例えば、北蒲安田中のy校長の理由は「勤務不良」「生徒のけがの報告が不十分」次号に私が聞き取った証言を紹介していくことにする。

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