1月のキャメロンハイランド 3日(火)寒。テレビは連日の後藤さんを英雄視する番組で溢れているが異常ではないか。後藤さんのジャーナリストとしての功績を称えることに異議はないが、こうした取り上げ方が後藤さんが望んだことだろうか。政府に後藤さんを救出する気があったか極めて疑問なのに。
今度は死人に口なしとばかりに、世耕官房副長官(いつも安倍の傍にいる人物だ)が後藤さんに渡航を断念するよう3回も迫ったとテレビで話し始めた。ネット上に流れている情報とは違う。安倍首相の発言はエスカレートするばかり。「罪を償わせる」だと?
自衛隊で救出できるように法改正を・・といったかと思えば、そんなことがどうやってできるのかと問い詰められれば、あっさりとできないと引っ込める。中東の防衛駐在官を増員するとも。要するに武力による解決しか頭にない。二人に命などどうでもよかった。
今ごろのCH 48年のイスラエルの建国以来、欧米との対立が鮮明になったアラブ諸国(イスラム諸国)は、それでも日本に対しては米国による原爆の被害国というとらえ方であり、原油のお得意さまでもあって、イラク戦後の復興支援でサマワに行くまで軍事に関わることはなかった。
幸い、サマワでは一発の銃声も響かせることはなかったが、日本が対米従属を深めるほどに、現地では日本が欧米と同じに見えつつあったことは容易に想像できる。人道支援が中心であったにせよ、お金に色がついているわけでもなくその金が敵対勢力に行く可能性だってある。
元外務省国際情報局長・孫崎享氏は昨日の日報の座談会で後藤さんは「日本人だから殺害された可能性が高いことだ。かってなかったことだ。日本というブランドは中東の人々からも愛されていた」と。日本が完全に欧米の仲間入りをしたと見せたのが安倍カイロ演説だ。
今ごろのCH 昨年11月の段階で2人が拘束されていることを知りながら、国民には伏せて選挙を闘い、終われば、緊急性もないのにのこのこと中東をめぐり、挑発的な言動を繰り返す。世界中に126万人という在外邦人の命を危険にさらす。これが安倍政権の積極的平和主義である。
元内閣官房副長官補・柳沢協二氏は同じ座談会で「私は以前から自衛隊の後方支援の拡大や集団的自衛権の行使容認など安保法制の整備によって、日本がテロの対象になる可能性が高まるとしてきた。しかし、今回は安倍首相が表明した人道支援とその際の発言がこの結果を招いたのではないか」
国とは言えない「イスラム国」が今後は日本人を標的にすると言った。日本政府へ、安倍よ!と名指しで言ったのだ。しかし、狙われるのは安倍ではなく在外邦人、とりわけ子供たちが心配だ。日本人学校が最も危ない。不要な発言で国民を危険にさらす安倍政権!は即退陣せよ。