マドリード
20日(金)晴れ時々曇り。今朝の朝ドラ「マッサン」。このドラマは花子とアンやごちそうさんのように社会的背景を描かないなあと不満を持ってみていたが、さすがに今日はエリーが特高に連行される場面。特高は「軍機保護法違反」だと。特定秘密保護法と同じだ。
安倍の取り巻きは、全く違うというに違いないが、当時の軍機保護法も当初は軍関係に限られていたが、日中全面戦争(1937年)時に改正され、民間人も対象となった。そもそも「ぜいたくは敵だ」の時代にニッカウヰスキーが軍への納入を条件に特別扱いを受けたこと自体が変だが。
エリー連行の為に土足で家宅捜索に踏み込む姿も常態的に行われていた事実で、あの時代を再び招来しようとしている現政権の危険性を重ねてみる想像力が持てないようでは戦時中のドラマを観る意味がない。教科書やマスコミ統制は戦争前夜であるのは歴史的教訓。
マドリード アニメの巨匠・宮崎駿氏の最近の安倍政権への批判は激しくなる一方のように見えるが、新聞テレビは伝えている気配がない。ラジオで青木理氏のインタビューでの発言。「日本のやたらに札束を刷っているような経済の運営の仕方も末期的症状の前駆的症状だと思う」
世間に広がる言論の委縮ムードについても「愚かな奴は自粛するだろうし、自粛した程度のものしか考えないで発言したんだろうなと思うんですよ。それほど、それが世論の体勢を占めているんでしょうか?僕にはわからないんですよ」安倍や百田はナルシストだとも。
「それで国際的な舞台に出してみたら、総スカンを食って慌てて『村山談話を基本的に尊重する』みたいなことを言う。まったく、『基本的に』って何でしょうか。『お前はそれを全否定してたんじゃないのか』と思います。きっとアベノミクスも早晩ダメになりますから」
マドリード (戦前の日本は)悪かったですよ。それを認めなきゃダメです。慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから。きちんと謝罪して賠償すべきです。こんな原発だらけの国で戦争なんかできっこないじゃないですか」さらに百田尚樹の「永遠の0」批判も。
渡部昇一とともに安倍晋三を担ぎ、憲法改正と軍隊創設の道筋をつけてきた百田は宮崎の「風立ちぬ」を観て、宮崎が方向転換したと思い込み、大絶賛したが、宮崎は「今ゼロ戦の映画企画(百田)のがあるらしいですけど、それは嘘八百を書いた架空戦記を基にしている」
「神話のねつ造をまだ続けようとしている。『零戦で誇りを持とう』とかね。それが僕はずーと頭に来てたんです。相変わらずバカがいっぱい出てきて、零戦がどうのこうのって幻影をまき散らして。戦艦大和もそうです。負けた戦争なのに」百田の映画は今上映中?