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NO3003 過去と向き合わない日本(32)

バルセロナの街

バルセロナの街 2日(月)晴れ時々曇り。韓国3.1独立運動記念式典で朴大統領は今生存する元慰安婦の数が53人だと明かした。平均年齢が90歳近いとも。確かに日本の研究者が聞き取りを行った例を見ても頷ける。例えば関西学院大学元教授・野田正彰氏(精神医学)の証言。


 氏は07年3月と6月に海南島を訪れ生存者6人の精神鑑定を行った。その一人譚亜洞さん(今年90歳)は16歳で徴用され慰安婦にされた。「昼間突然、拷問や強姦の場面が浮かぶ。そんな日は夜も悪夢にうなされる。道端の木が何か叫んでいるように見える」

 14歳で日本軍の駐屯地に拉致・監禁され、強姦された陳亜扁さん(同88歳)「夜突然緊張し、後ろで音がしたりすると自分を連れ去る人が来ているような気がする。心臓が躍り、食事ができなくなり、そんな夜は寝られない」2人は01年の海南島裁判の原告でもあった。

ガウデイ建築

バルセロナの街 この裁判は被害女性8人が原告となって東京地裁に起こされ、最高裁まで争い10年敗訴となった。しかし、地裁、高裁で認められた事実関係は認定された。高裁判決は「当時14歳~19歳の女性で・・軍の力により威圧・脅迫して自己の性欲を満足させるために凌辱の限りを尽くした軍人らの加害行為は、極めて卑劣な行為であって厳しい非難を受けるべき」

風変わりな建築物

 彼女たちの精神鑑定書(PTSD=心的外傷後ストレス障害)を東京高裁に提出したのが野田氏だった。事実関係が認定されても裁判で勝てないのは日本政府が65年の日韓基本条約で解決済みとの立場で裁判所もその見解に追随しているからだ。個人の被害まで代理で決着などできるわけがない。

 野田氏は「国の責任で調べ、事実を認識し、明らかにする。それを報道し、子供たちに教える。これこそが真の謝罪です。それがあって初めて困難を耐え抜いた人生の意味を被害者が追認できるのだと思います」と語っている。この事実否定が今なお彼女たちを苦しめているとも。


内部
変わった建築物 ここに紹介した2人は中国人元慰安婦だが、朝鮮人慰安婦たちも93年以降8件提訴の例があるが、裁判所はすべて事実関係を認めた。その共通点を列挙すれば(1)8件35人の被害者全員が強制的に「慰安婦」にされた。(2)慰安所での生活は、文字通り「性奴隷」としての悲惨極まるものであった。(3)被害者は肉体的・精神的に深い傷を負い、生涯にわたる後遺症に苦しんでいる。


 絶望の裁判所といわれる日本の裁判所でさえ事実関係を認めているのに、橋下大阪市長や櫻井よしこ等はもとより安倍政権はこれを否定しようというのだから、どうにもならない。被害女性だけではない、慰安婦を利用したいわば加害者の日本人も80代、90代を迎えようとしている。加害の側もこの世を去る前に口を開くべきではないか。

 


 


 

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