26日(木)快晴。病院とタイヤ交換で半日。タイヤ交換も歳とともにきつくなってきた。あと何年できるか。櫻井よしこ等自由主義史観論者たちは声を張り上げて中国、韓国へのネガテイブキャンペーンをやっているが、過去と向き合うことをなぜ批判するのだろうか。
日本の侵略によってアジア全体で少なくとも2000万人以上の人が戦争の犠牲になっているのに、それを認めて謝罪することが日本人としての誇りを失うという理屈が私にはどうしても理解できない。そう考える人の方が戦争経験者の中に多いのは当然だろう。
しんぶん赤旗日曜版3月22日号に、相国寺、金閣寺、銀閣寺の住職を兼務する有馬頼底氏のインタビュー記事が載っている。「忘れてはならないことは、日本が他国を侵略して起こした侵略戦争であり、日本は加害者だったということです。朝鮮や中国、東南アジアでたくさんの人を殺した」
スペインの思い出 戦後、何回も「平和祈願」に行っていると。「あるとき、重慶の手前の宜昌で日本から一緒に行った人が断崖の下を見ながらオイオイと泣き出した。聞くと、『戦争中私は隊長としてこの場所に来た』と。下から上がってくる中国の兵士に対し、崖の上から毒ガスを投下し、バッタのように人を殺した」
「こういうことを、日本人はもっと知らないといけない。この実態を知らせることが最近ますます弱くなっていると思います。いつまで侵略を謝るのかという人もいるけど、期限なんかありません。日本の反省と謝罪が前提にあって、韓国や中国などとの関係が深まるのです」
「憲法9条は仏教の精神に通じている」という。戦争の否定が仏教の原点だという。生命の尊さ、人間の尊厳を覆そうとするのは許せない、と我々が言わなんだらどうするんですか。マスコミも安倍さんに対してはっきりものを言わない。言論がおかしくなれば戦争への道を開くことになります」
8日号に登場した武村正義氏(村山内閣の蔵相でさきがけ党首)は村山談話は当時の自民党総裁と社民党党首の3人で2回くらい文言のチェックなど意見交換して閣議決定したものだと。この根幹は見直しようがないという。いつまで反省を繰り返すのかの声には、
「あの戦争の大失敗は少なくとも100年くらいは反省し続けないといけない。加害者の日本がいくら忘れようとしても被害者のアジアの人々にとっては祖父母の時代の話でまだ生々しいのです。70年前の歴史の反省はきっちり前提にしてものをいわないといけない」こうした本来保守の側にいた人々でさえ安倍政権の歴史認識や安保政策に危機感を表明しているのだ。
スペインの思い出