• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

ちょっと変わった学校、しかしすごい学校

今子供たちがこうして義務教育を終え、大学に進学するまでに、いろんな国で教育を受けてきました。一番印象深かったのはオーストラリアはメルボルンの名門校、Wesley collegeのちょっと変わった、しかし凄い教育です。

メルボルン赴任が決まって、学校探しがはじまるんですが、日本から次の学校を探すにあたってメルボルンの領事館から送って貰ったリストを参考に、学校のウェッブサイトとにらめっこ。普段は地元のインターナショナルスクールに行くしかないので、割と学校はオートマティックに決まるんですが、この時は英語圏でインターナショナルスクールが無いので地元の私立でIBプログラムがあるところを探さなければなりませんでした。

主人は主人で、すでにメルボルンの領事館の人たちとコンタクトを取り始めていましたので、領事館のすぐお隣にあるこの学校はどうか?と尋ねたところ、良い学校だということで、結局はおススメどおりウェズリーカレッジに決めました。

現地に住む日本人の人達にもいろいろ聞いて回りましたが、地元の評判は、「お金持ち子供が通う、そんなにアカデミックでない学校」で、オーストラリア/アカデミックでない学校 となると次にインターに戻るときの事を考え、半年スキップさせて娘は5年生の途中で、息子は4年生の途中で入りました。結果的にはそれで何も問題はありませんでした。前赴任地の日本では4年生と3年生終了したばかりでした。

まず、制服にびっくりしました。スクールカラーが紫とゴールドなのでとっても目立ちます。オーストラリアの制服は派手だとは理解していましたが、ここまで目立つと娘の意見も聞かねばなりませんよね。前もって聞きましたところ、「派手だけどしょうがない。。。」と大人な答えが返ってきました。笑

現地に入って、制服、指定のバックパックなどを買い揃えるのに大変お金がかかりました。今の恩給暮らしの私たちなら、値段を聞いただけでしかめっ面していたかもしれません。笑 オーストラリアでは珍しくないのでしょうが、学校に制服のセコハンショップがあり、そこで購入すれば格安で買えます。はじめは知らなかったのですべて新調しました。

余談ですが、紫の制服ってオーストラリアではそんなに珍しくないようです。日本でも人気のモデル、ミランダ・カーの中学時代の写真・制服姿を見てびっくり!ウエズリーカレッジの夏服そっくり!で一瞬、卒業生なの?と思いましたが、彼女はシドニー出身でしたよね。なんだやっぱり珍しい色ではないのね。。。と紫という色の使い方が面白いと思いました。

問題の教育。この学校はユニークな教育をするというのは聞いていましたが、さてどんなものかと半信半疑の数ヶ月間。私が思ったのは、「いつ勉強するの???」でした。それくらい、イベントが多くって、やれキャンプだなんだって、楽しく忙しそうに動き回っていたという印象です。

また、オーストラリアといえばスポーツ。毎週土曜日に学校対抗(私立)のリーグ戦があり、途中まで参加していた娘は遠くまでサッカー、バレーボールの試合に参加していました。アメリカの様に自分が決めたひとつのスポーツで対抗試合があるわけではなく、授業で選択したスポーツで対抗試合に参加します。途中までというのは途中から日本人学校の補習校に通うため、このスポーツの試合の参加義務を免除してもらいました。息子に関しては対抗試合のはじめから免除してもらいました。今思えば、補習校よりこちらのスポーツをさせればよかったと思っています。なんたって、スポーツは精神を鍛えますからね。

そんなこんなで、スポーツを毎日2時間ぐらいしてるこのオーストラリアのダイナミックな教育に今までの考えが吹っ飛んだって感じでした。後から知るんですが、この時期の子供は運動能力が一番伸びる時期らしく、スポーツ教育ゴールデン・イヤーと呼ばれているそうです。さすが教育のプロですね。

ウェズリーの教育の凄いのは、何でもやらせてくれるところ。音楽、スポーツ、サイエンスコンペティション、日本語、生徒が希望することならどんどんやらせてくれます。

娘はバンドに入りクラリネットを学び、息子はストリングス・グループでバイオリンを学びました。息子は今でも弦楽器に少し興味があるようで、ビオラがほしいと言ってます。運動神経の鈍い娘は、サッカー、バレーボールで体を鍛え、息子はフィールド・トラックで3位になりました。仲の良いアジアン・”アカデミック”ギャングと共にソーラーパワーの船のコンペティション参加や、メルボルンの街に流れるヤラ川の水質検査のグループに参加したり、面白いことをチョコチョコとさせてもらってましたね。ちなみに、ヤラ川は思ったよりきれいな水だとか。。。(豆知識)

とにかく子供の好奇心を最大限満足させてくれましたね。しかも面倒見が良いので、何か、うん?と先生が思ったら、必ず、うん?と、そこを追求してくれます。

で、息子の英語の話で、ESLの先生が気づいてくれたおかげで、今は何とかなっています。しかし、はじめは「何でESLだよ!今までインターにいて問題なかったのに。。。」と、少し不満だったのですが、こういう意味があったのか、、、と後で気づかされます。

つい何年か前に息子から聞いた話ですと、なんとESLのために2ヶ月間もMathsの授業をやってなかったそうです。そのとき知っていたら、私は激怒していたかもしれません。笑 そうです、Mathsの授業のことは何も伝えられてなかったんですよね。しかし、ここからがまた良くご存知で。。。と感心するのですが、息子いわく2ヶ月間一度もMathsの授業に出ていなかったけど、1週間でキャッチアップできたと。。。そうです、その子の個性をよく理解したうえ、問題を直してから次に進むという確実な方法を知っているかのようですよね。後から聞いて感心しました。

娘曰く、振り返るとオーストラリアの時の暮らしはストレスフリーだったと。先生も優しいし、生徒もフレンドリー、勉強も簡単。イベントも楽しい。。。どうでしょう?今こんな教育してるところが世界中にどれくらいあるんでしょうかね? 

私はすばらしいと思うのですよ。子供の時代というのはこのようにあるべきだと思うのです。このワンクッションの時代が無ければ、いい大人になれない気さえします。

いつもキリキリ、親まで一緒になって、やれコースはどのようにしよう、塾はどこへ行こう、テストはいつ受けよう、エトセトラ・エトセトラ。。。笑 余裕のある教育なんて夢の夢なのが現状ではないでしょうか? 今の子供はすることが多すぎると私は思います。そんな現代社会の中、この学校での3年間は貴重な体験だったと思います。これを大学申し込み時のResumeに書けたらなぁ。。。と思いましたものねぇ。

娘が言います。「オーストラリアではストレス無さ過ぎて、余計夜眠れなかった!」ですって。笑 幸せな悩みだなぁ。。。

そして、大学進学ですが、これがまた、うまい具合に同級生は良い大学へいかれてますね。娘の友達は世界ランキングにも入っている地元私立の有名大学に進学しましたし、在学中にはオーストラリア全土で2位のテストスコアーを出した同級生もいたりして、教育熱心な家庭に人気がある理由が今になって理解できるって感じです。

この学校、人気があるので、地元の人が入学するのは難しいようです。生まれてすぐにアプライスルらしいですよ!そんなの今まで聞いたこと無い!と思っていましたが、どうやらオーストラリアの人気私立はこんな感じなんですって。また親が卒業生だと入りやすいのはどこも同じなようで、チャンスがジャンプアップするらしいです。

この学校はナーサリーから高校まであります。このように自由な校風ですが、確実に大きく育ててくれる学校だと私は思っています。日本やアメリカと違い、ちょっと違った角度からの教育は勉強だけではなく、人間を育てるという意味ですばらしい教育をしてくれたと、私は感謝しています。


続きを読む

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

プログライターの方

海外赴任ブログを登録する

あなたのブログを登録してみましょう!

プログライターの方

海外赴任ガイドのSNS

Twitter アカウントをみる

たいせつにしますプライバシー 10520045