州立大学もいろいろで、どこの州にも人気のある大学がありますよね。テキサス州の高校生に一番人気があるのは、もちろん娘の学校であるUT Austinです。
その次に来るのは、、、と言うよりイメージとしては、UTに入れなかった人が行く学校と言うイメージを持ちやすいTexas A&M(College Station)が2番手に続くと思います。
「イメージ」と言う言葉をあえて使った意味があり、私もそんな考えだったのですが、実はテキサスでは、それぞれの志向によってUT派とA&M派に分かれているんですね。UTのほうがパブリックIVYとして名高いので、アカデミックでは圧倒的に上の生徒が集まるのかと思いきや、そうとは一概に言えないようです。
どういうことかというと、各大学の校風が対極をなすんですよね。リベラルなのがUTAustin、コンサバティブなのがA&Mとなるらしいです。確かに、UTはリベラルでパーティー校、自由気ままな校風があり、A&Mはもう少しお堅い校風です。悪く言えばハードコア・クリスチャン/ミリタリー的白人が多いと言うイメージもあります。
テキサスのパブリックスクールにはUTシステム、TexasA&Mシステム、UH(University of Houston)システムとTS(Texas State)システムがあります。人気で言えばUTシステムが一番人気でしょうね。
UTシステムにはCAPとPACEというプログラムがあり、フラッグシップ校であるAustinからオファーを貰えず、ウエイティングになった生徒が他のUTシステム大学で学ぶのがCAP、UTAustinと同じ敷地内にあるコミュニティーカレッジからトランスファーと言うのがPACEです。A&Mにも同じようなプランがあるそうです。
うわさによると、UTシステムのCAP生徒受け入れ大学はCAPの廃止に向けて動いているようで、その代わりのプランがPACEなのだそうです。理由はCAPの生徒を受け入れるがために各大学の卒業率が下がってしまうと言うことなんです。UTAustinが大変人気な故に起こる現象なのでしょうね。
絶対人気で出願数が多いと言うことは、UTアドミッション自体にも影響が出ますが、他のUTシステムの大学も生徒を集めにくくなるのではないでしょうか?なので。CAPの廃止にいち早く動き始めたUTSAでは来年から無条件枠をトップ25%からトップ10%にあげると言ううわさを聞きました。CAPを廃止してアカデミックレベルを上げる目的ではないかと思います。今後UTシステムがUCシステムのように均一化してくるのかもななんて予想しています。
UTSAはナーシングで有名らしく、近くにUTのメディカル・センターがありそこのプログラムにトランスファーする予定の生徒を知っています。
しかし驚くなかれ、なにがなんでもUTAustin!と言う生徒も少なくはないのです。
なので、受かりそうなメージャーで申し込んで後にトランスファーすると言う人もいるようです。息子は絶対にエンジニアリングかサイエンスでしたので、ウエイティングになった時点で他の大学のオファーを選ぶことにしました。
CAP生徒の受け入れを辞めて、トランスファーする生徒の数を減らし、無条件枠を25%からハイスタンダード(10%)にし、アカデミックレベルの向上と卒業率の向上を図る大学もあると聞きました。
息子の例で参考までに説明しますと。たとえば、もし息子がどうしてもUTAustinがいい!と思うのでしたら、
1.ウエイティングのオファーである、メージャーで待つ。但し、エンジニアリング・サイエンスにはオファーなしの別メージャー。ex:UGS、リベラルアーツ、ファインアーツ、ナーシングなどからトランスファー。 しかし、このリストの中のメージャーにウエイティングで入れるのは数人と言うこと。そして、これらのメージャーから希望メージャーにトランスファーできるかどうかも定かではなかった。しかも、早い者勝ち。と言う意味のないものだった。
2.CAPで他のUTシステムの大学で1年間コースをとってトランスファー。息子がどうしてもと言うならこのプランを選んだと思います。
3.PACEでトランスファー。UTの生徒と同じ寮に住み、言わなければUTの生徒と思われる暮らしが出来ます。ただ、コースを取るのはコミカレ。しかし、UTのコースより簡単なのでこちらのほうがGPAを高く保てるそうです。娘もヒストリーなどのコアコースはUTのコースだと、とても難しいのでコミカレを利用しクレジットを貰おうかと言ってます。
くどくどと言うことになりますが、テキサス州には無条件入学と言うシステムがあり、クラスランク(Weighted/APを取れるだけ取る)のトップ7%以上でUTAustin(その他のUTシステム校は各大学で違う)トップ10%でA&M(College Station)と言う枠があります。これまたA&Mシステム各校によってクラスランクのパーセンテージは違います。各システムともフラッグシップ校は基本的に10%UTのみ7%と思ったらいいと思います。
今回の息子のUTAustinのアドミッションでもお分かりになると思いますが、高校のクラスランクトップ7%にはいっていなければ、アドミッションの方々が説明するとおり、IVYリーグへ入るのと同じくらい難しいと言われています。希望するメージャーによってはさらに難しくなる訳です。
と言うわけで、絶対人気を誇るUTAustinだと思ったのですが、息子曰く凄く出来る生徒も選んでA&Mに進学する子がいると言うこと。息子の知ってる他校のUILチームメンバー/数学でタレントのある子2人は選んでA&Mに行くそうです。一人の子など、毎回コンペティションのテスト時に、A&Mのキャップを被りテストに望むそうです。ポケモン・トレーナーの「サトシ」の様に、そのキャップ姿がキャラになってしまってる子だと言うこと。本格的なA&M派なのでしょうね。
その他、サイエンス・テクノロジー系のメージャーでしたらテキサステックも人気があります。ここからUTにトランスファーする生徒もいるそうです。この学校からMITの大学院と言うケースもないこともないみたいです。ただ、この学校の場所がアメリカ一つまらない土地と言われているLubbockという町で、田舎にあるのが玉に瑕だそうです。プログラム的には良い学校だと思います。Honorsもありますしね。
HonorsといえばU of Hのオナーズプログラムも評判はいいですよ。うちも息子にどうかと思い調べていました。今回出願はしませんでしたが出願するべきだったかもしれないと思ってます。
各州、公立大学のシステムの特長があって面白いと最近思います。私はカリフォルニア州、ペンシルバニア州のシステムに興味があります。
各州ごとに大学受験も多少違うのだろうなと思います。テキサス州はその点特殊なアドミッションをしてるんじゃないかな?と思いました。
しかし、、、ざっと3年間でここまで分かるのに時間がかかること!もう少しシンプルにして欲しいわ!と思うのは、私だけ~?笑
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