スペインの思い出
30日(木)快晴。もう4月も終わり。新潟でこんなに晴天が続くのも珍しい。つつじがあちこちで咲き始め、テニスコートの周囲の林から鶯の鳴き声が聞こえてくる季節になった。こんな季節にアメリカから聞こえてくる安倍晋三の浅薄な演説の声は耳障りである。
「自らの行いがアジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない」と他人事のように言い、しかも主語が「私」ではなく「私たち」だと?君と一緒にされたくはない。しかも目をそむけている張本人が自分だということの自覚がまるでないではないか。
A級戦犯だった祖父・岸信介の演説を引用して日米同盟を強調しても、岸はそれでも沖縄を返せと言ったのに、孫は辺野古を差し上げます?まだ国会に法案の提出すらされていないのに8月までに成立させて、貴方の言う通りにします?こんな屈辱外交があるか!
スペインの思い出
あんな演説を評価するバイデン副大統領もおかしいが、アメリカとの激戦の例を挙げ、アメリカ兵士への追悼を述べたというが、日本の首相が謝罪すべきはアジア諸国ではないのか。米国には追悼とともに原爆や無差別空襲への反省を迫る言葉があってしかるべき。
今の中国にどんな悪感情を抱こうとも、日本は中国に謝罪し続けなければならない理由が山ほどあるのだ。村上春樹氏が言うように、相手が「もう結構です」というまでである。安倍のいう「自らの行い」というのは祖父・岸ら中国侵略の指導者たちの行いの意味だ。
しんぶん赤旗2月1日号に日本軍による虐殺の実態が報告されている。虐殺は南京だけではないのだ。湖南省南県廠こう(しょうこう)であった虐殺事件。日本軍による江南殲滅(せんめつ)作戦(43年5月5日~6月10日の初期に起きた。その目撃証言。
スペインの思い出
自宅から2㌔離れた場所に避難していた当時16歳の黄暁山さん(88歳)「9日午前、自宅に戻ると、日本兵4人が国民党軍の兵士16人を捕まえていました。日本兵は黄さんの家のハトを煮焼きして食べた後捕虜にした16人の首を軍刀で切り殺害しました」
「翌10日昼ごろ、日本軍は隣家の男性と黄さんを捕まえ、エンジン付の小型ボートに乗せました。途中20歳くらいの女性を捕まえ、兵士4人が強姦し、川に投げ捨てて殺しました。黄さんは家に帰りたいと懇願、上陸を許されたがそこには300人に日本兵が4丁の機関銃を向け、逃げ出した中国人を銃撃」
この事件は日本軍の戦史にも「10日未明から三仙湖市北東方において・・空中目視1500名を下らない敵を包囲殲滅した。敵は兵器、弾薬を遺棄し、算を乱して敗走した」都留文科大の笠原教授は国民党軍の敗残兵が一般民衆の中にのがれたのを理由に住民も皆殺しにしたと。これは国際法違反だと。
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