関川村の清流
4日(月)快晴。昨日は家族で山菜取りに出かけた。毎日が日曜日の私としては連休に遠出をする気は最初からなかった。昨日は憲法記念日。安倍政権が暴走を続けている中、特別の意味を持つ年になりそうな気がする。大学で憲法を専攻した私にとってはなおのこと。
私が教師を目指した理由の一つがこの憲法を教えたい、とりわけ第9条は「教え子を再び戦場に送らない」という日教組のスローガンに応えるものとの確信があったからである。改憲論は自民党結党以来の存在だから承知はしていたが、まさか今日の情勢を迎えるとは。
私は長年、子どもたちに9条は勿論、14条や25条などの重要条文の暗誦をさせた。やり始めたころは(今40代後半)の子どもたちは面白がって、先を争ってやった。そのうち興味を示さなくなった世代になり、論文とともに日常点の中に加えるようになった。それでも興味を示さない子はいたが、9割は食いついてっ来た。
民家の庭先の芝桜
今は改憲論が優勢な情勢にまでなった。それでいて世論調査などでは中味を知らないという。中味も知らないで、なぜ改憲になるのか、安倍政権の情報操作、雰囲気づくりに乗せられているとしか思えない。北朝鮮や中国の脅威論に踊らされているのではないか。
歌手の加藤登紀子さんがしんぶん赤旗3日号に登場し、インタビューに答えている。加藤さんは私と同じ43年ハルピン生まれ。お母さんが、「あなたはいい時に生まれてきたわ」と言ったそうである。絶望の時代に産み落とされた命、希望の種だったのだと最近分かるようになったと。
加藤さん「戦後は悲しい体験を土台に、もう少し崇高な生き物になろうと励んできたはずなのに、なかなかそうならない。特にアメリカが大量破壊兵器を名目にイラクに殴り込みをかけたことで、どれほど世界が混乱の中に落ち込んでしまったか。世界がアメリカの間違いに気づいてきたときに、日本はアメリカと同じような国になろうとしています」
孫の愛犬も一緒
日本は「世界の流れを読み誤っている」と加藤さんは言う。まったくである。安倍晋三は完全に舞い上がって、自分に酔いしれている。何としてもこの政権は倒さなければならない。改憲論者がよく持ち出す「どこの国も改憲をしている」というのがあるが、それは事実であるが、国民からの要求に基づくもので、権力の側からの改憲提起ではない。
もう一つ。公明党の主張のように、時代に合わない部分があるから加憲が必要だという。確かに今日のようなIT社会や高度な科学技術の進歩は想定されていなかった。しかし、何の不都合も生じていないし、9条の拡大解釈の「能力」をもってすれば、あらゆる変化にも対応できるというものだ。自民党の最大の狙いは9条を改正して戦争のできる国づくりだから、環境権やプライバシー権などは単なる口実に利用しているに過ぎないのだ。
続きを読む