新郎新婦
19日(火)最近、元外務省国際情報局長・孫崎享氏のブログ(有料=月108円)を購入し、毎日のように新聞では報道されない有益な情報を得ている。今朝の記事で氏は「橋下氏が政界引退表明したことを歓迎する」と。新聞テレビは未だに橋下を持ち上げている。
歓迎の理由を氏はマスコミの援護がなければ、維新の党は第二党にはならなかった。逆に言えば、原発再稼働、集団的自衛権、憲法改正、TPP、秘密保護法これらの反対を軸とする政党を第二党にしないためのマスコミの動きだったと。核心を突いた見方ではないか。
菅官房長官は橋下引退は憲法改正に何の影響もないと平静さを装っているが。そんなことはあり得ない。来年夏の参院選で維新を含めて改憲発議に必要な3分の2を思い描いていたことは間違いなく、一時的にせよそれを頓挫させた意義は大きい。歓迎すべき事態だ。
祖父と祖母
新日米ガイドラインはこれから議論される戦争法案を先取りしたとんでもない内容になっているが、これに、同盟国であるはずの韓国が反対している理由をいぶかったが、集団的自衛権で韓国有事の際、日本軍が韓国に駆けつけ、そのまま居座ることへの危惧だと。
日本政府や米国はとんでもない誤解と思い込みだというに違いないが、35年間も過酷な植民地支配された国民感情からすれば、そうした危惧を抱くのは十分にありうることだと、私には理解できる。ましてや今の安倍政権がそのことに反省しないとなればなおのこと。
1894年の日清戦争は日本の一方的な勝利に終わり、日本は台湾を奪い、50年間にわたって植民地支配をやった。その10年後に始まる日露戦争でも勝利し、南樺太を奪い、朝鮮半島からロシアの影響力を排除した。この二つの戦争の評価が大きく分かれることになる。
ベンツでパレード
これらの戦争によって日本が近代国家になる礎になった事実は認めるが、だからと言って、日本に正義はあったと言えるのか。歴史的事実は欧米列強による帝国主義的なアジアの植民地化の一翼に日本が加わった、植民地争奪戦争だったということではないか。
明治維新以来の日本の指導者たちはアジアの欧米による植民地化の惨状を見て、アジア諸国民と提携して植民地化に反対するという道ではなく、脱亜入欧というアジアを切り捨て、踏み台にしてでも欧米に倣おうという道を選択したところに日本近代の不幸があった。
その最大の犠牲となったのが韓国である。日清戦争では戦場となり、抵抗した人々何十万という人々が死んだ。1897年李氏朝鮮は「大韓帝国」と国名を改めた。1904年の日露戦争のさなか、日本はソウルを一方的に占領し、強圧的に「日韓議定書」を押し付けた。
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