道路のぺんぺん草と閉鎖された店
3日(水)曇り。私はリベラルを自称しているが、孫崎享氏は今朝アップしたブロマガでこのことに触れている。「若者が右傾化しているのではないか」という声を聴く。(私もそう言っている一人だが)集団的自衛権でも原発でもTPPでも被害を受けるのは若者だと。
じゃあ年配のリベラル層はどれだけ若者層に情報を届けようとしているか。今日、日本の新聞、TVの大手メデイアは重要なニュースを隠すか、扱いを極めて小さくして届かないようにしていると。情報入手の上でソーシャル・メデイア(FB、Twitter,ブログなど)は重要だ。
世界を見れば、中東、中国、ロシア、欧米のソーシャル・メデイアはリベラル系の武器になっているのに、日本ではネトウヨに乗っ取られていると氏は言う。リベラルがソーシャルメデイアを使わないのは怠慢で努力が足りないと。私も孫崎氏に続きたいと思う。
信号は黄色の点滅 FacebookやTwitterにも最近は積極的に書き込むようにしている。見てきた廃墟の町の様子も若者に届ける必要性を強く感じた。チェルノブイリの25年後の様子を映像で見たことがあるが、福島第一の周辺の町もこのままいけば、まさにゴーストタウン化する。
大手新聞社やTV局は原発の報道は事故が起きた時しか報道しなくなっているが、東京新聞だけは特定秘密保護法と原発について特集の連載を続けている。福島第一の作業員の目を通した現状報告である。そこには敷地内の事故が増え続けているのに公表が減っている事実。
被ばく線量の上限が近づいて、作業員がどんどん交代し、作業に支障がでていること、家族と一緒に暮らしたいが、事故収束のために頑張っていること、仲間の中には別居生活が長引くことによって離婚する人が増えていること、新しい防護服への不安等々の告白も。
ここは帰還困難区域の看板 復興庁が発表した先月29日現在の全国の避難者数は21万2千人で、47都道府県1151市町村に及ぶという。震災直後は34万人以上が避難したはずだから、かなり減ったことになるが、逆に言えば福島県だけが減っていないということだ。原発避難だからである。
それは今回の三陸海岸の被災地をめぐりながら実感できたことだ。特に女川では昨年まで打ち上げられた大型船舶や横倒しになった5階建てのビル、釜石市の港に積み上げられていた黒い土嚢などは取り除かれ、堤防建設や土地のかさ上げ工事が急速に進んでいる。
でも私には、これが復旧、復興?荒れた田畑、あちこちにそのままの仮設住宅、4年経ってのこの姿。それなのに、原発再稼働の話だけが進行する。この国は全く狂っているとしか思えない。あの大震災と原発事故を日本再建の原点にするはずだったのではないのかと。