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NO3104 戦争法案・だましのテクニック(8)

花の名前がわからない

名前がわからない 12日(金)嘘と詭弁の安倍政権には腹を据えかねる。言い訳の種がなくなって、砂川事件の最高裁判決を持ち出してきた。持ち出したのは高村正彦・自民党副総裁。戦争法案の立役者の悪だ。私の大学の一年先輩でテニス仲間のSさんの立川高校の後輩だという。

 

 彼がこれを思いついたのは、彼の高校時代に出た判決だからだろう。砂川事件とは東京都北多摩郡・砂川町の米軍立川基地の拡張反対運動で7名が日米安保条約・行政協定違反で逮捕された事件である。第一審の東京地裁の違憲判決は伊達判決として有名になった。

 

 高校生だった私でさえ覚えているほどだ。高村がこれを持ち出したのは藪蛇と言うものだ。当時の政府はアメリカの指示に基づいて、高裁を飛び越して最高裁に飛躍上告した。その経緯については、矢部宏治著「日本はなぜ基地と原発を止められないのか」に詳しい。

 

佐渡がくっきり
佐渡がくっきり 矢部氏は「驚愕の『砂川裁判』最高裁判決」で沖縄に取材に行って「日本は法治国家のはずなのに、なぜ国民の基本的人権がこれほど堂々と踏みにじることができるのか。なぜ、米兵が事故現場から日本の警察や市長を排除できるのか。なぜ無茶なことが許されるのか」

 

 その答えが、59年の最高裁判決だという。「占領中の50年から第二代の最高裁長官を務めた田中耕太郎という人物が、59年、駐日アメリカ大使から指示と誘導を受けながら、在日米軍の権利を全面的に肯定する判決を書いた」この判決のせいで治外法権が確定したと。

 

 そういう屈辱的な判決を今高村や安倍政権が戦争法案の合憲を証明するために使っているというのだから、恥知らずというべきだ。これをマスコミは突かないのか。条約は一般の法律よりも強いが憲法よりも弱い。大学で憲法を学ぶものはそのイロハを知っている筈。

 

登山道が一段と整備され
登山道が一段と整備され 田中長官が書いた判決は「憲法9条は日本が主権国家として持つ固有の自衛権を否定しておらず、(ここまではだれも異論はない)外国の軍隊は戦力にあたらない。日米安保条約のような高度な政治性を持つ条約については、明白に違憲無効と認められない限り、その内容について違憲かどうかの法的な判断を下すことはできない」(いわゆる統治行為論)

 

 最高裁は伊達判決を破棄、差し戻した。これを受けて、逆転有罪判決を出したのが岸盛一(この男、この判決で出世街道をひた走り、東京高裁長官を経て、最高裁事務総長になり、絶望の裁判所と言われる今の制度を確立した)上告を受けた最高裁は棄却、確定。

その後、機密指定を解除された米側公文書の公開により、当時の外務大臣・藤山愛一郎に駐日米大使が上告を促す圧力をかけたことや、最高裁田中長官と密会していた事実も明らかになった。昨年6月17日、当時の被告4人がこの砂川裁判の再審を求めて提訴した。

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