ハノイ市内の空手道場
17日(水)安倍政権が言うこと、なすこと一つ一つが許しがたいことばかり。今度は下村文科相が国立大学の学長を呼びつけて、日の丸掲揚・君が代斉唱を実施せよと「要請」したと。小中高は学習指導要領[法でもなんでもない告示だ]があるが、大学にはない。
自分の国の「国旗・国歌」を強制しなければ誰も歌わない国などあるだろうか。国家的行事でもない入学式や卒業式に掲げろ、歌えと狂っているとしか言いようがない。恐らく、予算配分をちらつかせながら実施を迫るだろう。大学は断固拒否すべきだが、怪しい。
道徳の教科化、教科書への介入、そして日の丸・君が代、戦争法案。これらは別々の動きではなく、戦争準備のための一体的な動きであることに気付かなければいけない。学者や一部の政治家がようやく気付き始めたかのようではあるが、大手マスコミの動きが鈍い。
生徒募集の看板
大手マスコミと言えば、昨日、細川、小泉元首相二人が新潟のメガソーラを見学し、本県の泉田知事とホテルで2時間会談したニュースは報道したのだろうか。ネット上では読売デジタルしか確認できなかった。地元新潟日報は今朝、2面の半分を使って大きく報道した。
記事によれば、小泉氏は「知事の激励がてら視察しようということで実現した」と語ったという。その席で泉田知事は「再稼働を判断する前段階」と述べ、東電の情報開示や安全対策への不信感を示したとも報じた。そのことに地元自民党は「わが党にとっては面白くない」と。そうだろうよ。
地元選出の三富県議は「(小泉氏らは)なぜ再稼働がダメなのか理由を説明すべきだ」などとふざけたことを語っている。まして来秋の知事選を念頭に別の県議が「快く推薦できなくなる」と答えたそうである。脅しだ。自民はどこまで利権党なのか。泉田知事を応援しなければ。
大人気のホンダのバイク
今月初め、30年度の電源構成の政府案が決まって憤慨していたところだが、昨日の毎日新聞夕刊に経産省の有識者会議で最後まで政府案に反対したという、東京理科大教授・橘川武郎氏のインタビュー記事が載っている。氏は推進派ではないが容認派だという。
ではなぜ反対だったのか。「政府のごまかしだらけだ」という。先ず、再生エネの目標比率が余りに低く、先進国レベルではないという。EUは45%以上なのに、日本は20~22%。中国でさえ30年に53%で導入可能と試算しているし、現に風力は現在世界一位、太陽光は2位だと。
橘川氏が怒ったのは、原発は現在43基、寿命40年を守れば30年時点で廃炉対象となる25基中15基が延長せざるを得ない。60年にすると公言したようなものだと。そうでなければ15%にしかならない筈だと。経産省は「40年ルールは根拠がないし、原則でもない」と言い出したというのだ。