8月から大学生の息子。生まれつき天真爛漫であまり細かい事は気にしないタイプの、元気いっぱいでよく動く男の子でした。
よく動く子でしたので小学校の間は、授業中に集中できてない!と良く先生から連絡がありました。母親がこう言った内容の電話を先生から受け取ると、即、学校からの苦情と考えますよね。そして子供に学校での出来事を話させますよね。たぶん私も、物凄く怖い顔をして息子の話を聞いていたと思います。身に憶えのあるお母様が多いのでは?笑
私も経験あるので、その気持ちは良~く分かります。電話のだび、イーメールのタイトルを見るたび、現実から逃げ出したくなる思いで、先生の苦情とも思われるその内容に対応しますよね。
私が初めて息子の事で電話をいただいたのは、息子が某インターの小学校2年生の時でした。その後たびたび先生が連絡をくれて、教室後ろでボランティアの仕事をしながら授業中の息子の様子を見てくれと言う事で、クラスに出向いて「監視」した事もありました。
今から思えば、馬鹿馬鹿しい事をやらされたものだと思ってます。こんな事をさせられた私の感想は、息子が悪いと一方的に言われてる感じがし、その監督が出来ないあなたがおかしいと言われてる感じさえしました。誰の指示でこんな事をさせられたのかは謎ですが、学校側の対応の仕方にとっても疑問がありました。
挙句、落ち着きがないので、カモミールと同様の作用のある植物のレメディーを毎朝学校へ行く前に飲ませていましたところ、天真爛漫な息子がその事を話したのでしょうね。担任先生から電話で、「何を飲ませてるんですか?!」と神経質そうな質問をしてきました。笑 プラス、忘れ物をよくするので、手の甲に「ナースの覚書き」風に日本語で忘れてはいけない事を書いてあげたのですよね。その事についても神経質そうに聞いてきました。
少しは気を使ってそういうことを話せばいいのにね。と私は思いましたが、私もそんなに神経質じゃないので、笑いながら説明しましたけど、、、こっちが疲れるわ!と思った内容の電話でした。笑 虐待しているかのごとくの対応じゃ、ホント気分が悪いのですよね。
学校、先生やカウンセラーにもよるんでしょうけど、こう言ういわゆる問題児の扱いが学校の本当の善し悪しを判断するところかと思います。往々にしてダメな学校は、問題児が悪いかのように言ってきますよね。良い学校は「私たちが、あなたのお子さんとあなたの助けになるなら、何でもします」という対応です。
息子がその某インターを出るときの夏に、なぜだか、スクールカウンセラーと小学部の校長が面接したいとあちらから言ってきたので、夫婦ともども学校へ出向きました。話の内容は息子のビヘイビアについて。カウンセラーは息子がADHDだと思っている風でした。校長? 彼はイスに仰け反り返って、真剣さの全く感じられない、とてもフレンドリーな感じさえする態度でした。途中、カウンセラーが、まじめな話をしているのにコイツは!とにらみつける感じで横目で見ていたのが印象的でした。こんな時、ついつい人間観察して楽しんでる私がいます。笑 そして10年も前の事を良く覚えてますよね、私。今でも鮮明にその時の事が頭で再生できます。笑
で、最終的に、ADHDの疑いがあるのでその対処を、、、とカウンセラーのほうは親切心で言ってくださったのだと思いますが、ここでまたもや、帰り際にADHDの自己判断テストのようなプリントをわざわざくれるんですよね。まるでこちらが全然ケアしてないかの如く、渡すんですよね、そんなものを。
人を小バカにするのもいい加減にしろ!とその態度があまりにもプロフェッショナルでなかったので、私は「検査はしません、今は。検査をするのは10歳くらいになってからで十分です。まだ早いと思いますし、今検査しても結果はいい結果でないでしょうしね。」ときっぱり言いました。
このカウンセラー、資格を取ったばかりと言う事は噂で知っていましたので、こっちも強気で出られたんですがね。笑 confidence。親としての自信はこういったとき役に立ちます。
こんな新米カウンセラーに紹介された医者のところへ行ってたら、もしかすると息子は一生薬漬けになっていたかもしれませんよね。恐ろしい。
前置きが長くなりましたが、今回言いたいのはここなんですよ。ADHDって実は大人の都合で作られた子供の病気ではないかって事です。最近はADHDについての研究も以前より沢山の研究者がいるので、中にはあれは病気じゃないって言い切る人もいるらしいのです。私は医者でもなんでもないので自分の経験からしか言えませんが、妙に納得しますね。病気じゃない!ってところは。
息子を例にとって考えるに、ただ単に、小さな体に大きな魂の入った人間だったのだと思います。こう言うと、かなりオカルトチックな話になりますが、同じ事を言っている人にメルボルンの名門校で出会いました。息子の担任の先生曰く、息子の意識は体の外を出て頭の上のほうにある時があり、それを体の中に戻してあげなきゃならないときがある。そうやって毎回集中させなければならないのよね~!と笑いながら言っていました。上手い!そのとおり!と思ったものです。
私のブログに何回も登場するこのメルボルンの名門校は、インター全般の、大人びた子供を好むやり方の反対側を行く学校で、両極端なやり方を経験できた事を神様に感謝しています。
息子はこの学校でも問題児でした。と言ってもアカデミック方面での問題として息子にメスをいれてくれた学校でした。集中力もさることながら、数学はできるのに、何が起こってるか理解してはいるものの、タスクを聞いていなかったり、仕事がスロッピー(いい加減)だったり、忘れ物が多かったり、英語の文章がかけなかったり。。。これは何かあると思うので、お子さんのために検査をやってみませんか?とお話がカウンセラーからありました。
そして、学校で、しかも無料でそのIQ検査の類をしてくれると言うので、お願いしますと言いました。息子が10歳の時だったように思います。
結果は、先生もカウンセラーも思ったとおり。問題なし、しかし、ちょっと変わった頭の構造だと言う事でした。息子は空間の認知(3Dブロック)の部門が18歳くらいのレベルで非常に高く、その代わり言語の部分がアベレージぎりぎりと言う話でした。IQも若干高めと言う事。このギャップがよろしくないと言う事。
カウンセラー曰く、文章がかけないのは、浮かんでは消えるアイデアが左利きの彼は素早く書き留められないのだろうと言う事。医者が使うマイクレコーダーを使用する事を勧められました。
が、今現在の息子はタイピングが物凄く速いので何も問題ありません。ピアノのハイレベルな曲を演奏できると言う「指ワザ」があるので自然にタイピングが速い。それゆえに、SATのライティングのスコアーはかわいそうなくらいですが、シニア期のAP Engのエッセイの成績は98点と高スコアーを出してましたよ。
話を戻しますが、この息子の問題に気が付いたのはESLの先生でした。この学校はバイリンガル環境の子供はとりあえずESLに入れると言う事で息子も、娘もESLに入れられました。娘など、なんで私がESL?と思ったので、行かなかったそうです。本来はESLのクラスに移らなければならないのですが、拒否権を使用しクラスに残って授業を受けていたそうです。笑 なんとも娘らしい!
同じ文章を何度も書いてしまう、文章の結びが上手くできない。書いている内容がちんぷんかんぷん。。。エッセイが上手くかけない息子。それをおかしいと思ったESLの先生が、カウンセラーに相談し、担任とも話をし、テストしてみてはと言う事でテストをし、ノーマルだが、ちょっとユニークと言う結果。その結果にそのESLの先生も納得され、結果的に皆がホッとしたわけです。
この対処の仕方は先に挙げた某インターと比べると、皆さんにもはっきりと分かりますよね、どっちが良いかは。。。
バイリンガルの環境に育った子供には言語の遅れが良く見られますが、その原因を即座にADHDのような学習障害とすぐ結び付けてしまう様な考え方は本来インターナショナルスクールのようなバイリンガルの生徒が多い学校では起こりえないはずでないの?と私は思ったのですよね。がっかりしますよね。
なので、この創立160うん年と言う老舗の名門校の対処の仕方がやっぱり、それだけのレピテーションを得る理由なんだろうと納得しました。バイリンガル環境の子供を全てESLに入れ、ESLの先生とカウンセラーがチームになる事も、学習障害を見逃さないやり方なのかもしれません。経験豊かな学校だけあります。
しかし、先にも言いましたように、失読症などの視覚的な障害とは違って、なんとも曖昧な境界線がないADHDと言うのは病気なんでしょうか?と言う事ですよね。男の子って小さい時はそんなものではないの?と思うのです。小さな体に収まりきれない大きな魂がある子は特に。
息子は運良く、プロフェッショナルが働く、経験豊かな老舗の名門校と言われる私立校に通わせる事ができたので、簡単にADHDと判断されずに済んだのですが、もし、そうでなく同じ某インターに通っていたら。。。と考えるとぞっとします。
今の息子はアベレージ以上にスポーツでも音楽でも何でもこなします。体も、大きな魂に合ったサイズになりましたし、卒業式でも頭は動いていませんでしたよ!ちゃんと座れてるんですよね。
つまり、ADHDなんてチョコチョコ、そわそわした扱いにくい子供を病気扱いして、トランキライザーで大人しくさせ、扱いやすく大人がしたいが為のものじゃないの?と思うのです。子供をなんだと思ってるんだ!と思いませんか?
ですから、少しでも親の勘が働いて、これはADHDとは違うと思うなら、学校やカウンセラーに言われるままにする必要はありませんよ。親であるあなたが納得行くような方法を取るべきです。男の子の場合、子供が15歳くらいを境に変わっていくのがよく分かりますので、薬はその後これしかないと言う時まで待ってもいいのだと思うのです。少し手間がかかりますが、15歳まではどうしてそうなるのかと説明を何回も根気良くし、感情的にならず親が指導し、先生や学校の協力を得ていく方法が良いと思います。
薬はすぐに投与するべきでないと思います。必ずビヘイビア・セラピーから入るべきです。ADHDの薬はネガティブな副作用があるらしいので、とても危険ですよね。
最近じゃ、高校生や大学生が集中力を高め、テストスコアーをあげるため、その薬を乱用してると噂で聞いています。斬新なアイデアですが恐ろしい。笑 スポーツの世界と同じくドーピングですよね、これって。
過去にADHDの疑いがあるといわれてた息子ですが、今現在ドーピング無しで十分戦えてます。笑
集中力?全く問題無しですよ。先日もテトリスをして遊んでいましたが、少しずつ以前のタイム(一瞬でしたが全世界で9位のタイム)に戻ってるそうですよ。(アホ)
これが、男の子なんじゃないでしょうかねぇ~。と私は言いたいのです。
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