6日(木)広島に原爆が投下された日。安達太良山からの下山途中の9時半頃に気づき、被爆者の冥福を祈る。下山して知ったことだが、アベは式典挨拶で意図的に非核三原則に触れなかったという。この男の頭の中には非核三原則などなく、いつ核武装を表明するかだ。
昨日は朝6時半に家を出て、レンタカーで新潟駅前経由、磐越道、二本松ICでおり、岳温泉経由でゴンドラリフト駐車場へ。リフトで1300m地点まで行き、薬師岳経由で安達太良山山頂を目指して歩き始める。男女各5名。最高齢は83歳、私もかくありたいと思う。
涸れ澤のような山道を登る。途中、花に詳しい人が多いから、自然に花談義になる。私はただ聞くだけ。いつも思うが、小さな野花の形状や葉の色、花の咲き方等々、さらにその花に寄せる心などの繊細な気持は到底他のアジアの人々の思い及ばない日本の誇るべき文化だ。
安達太良山から見る風景 私がアジアで聞いた花談義は大きい花、小さい花、赤い花、黄色い花といったもので、とても一つ一つの花を愛でるという感じではない。彼らの名誉のために書いておくが、盆栽にしたり、プランターで花を育てて家や街路に飾る、美しさを愛でる気持ちは万国共通である。
安達太良山(1728m)は初めて登った山だが、つい最近爆発した後でもあるような、火山礫がゴロゴロしているような山で、周囲の風景もアメリカやオーストラリアのキャニオンを思い出させるような新鮮な風景だった。頂上から1時間下ったくろがね小屋で宿泊。
最近の山小屋は個室が増えてまるで旅館のようになって味わいがなくなってきたが、この小屋はまだ昔の面影を残していた。でも、小屋の正面一面に太陽光パネルが張られ、岳温泉の源泉に近いので、標高1300mの地点での乳白色の温泉に浸かれるのは幸せというべきか。
くろがね小屋 年金者組合の面々で経験豊富な方々が多いから、話題は花に限らず、歴史や安倍政権批判など多岐にわたり、退屈することがない。宿泊客は37名(定員50名、平日は20人前後という)男女別、5~10人部屋で遅くまで話も出来ない。8時過ぎには早々に寝てしまった。
翌朝は4時半に目覚め、6時朝食、7時には硫黄の匂いが漂う小屋を後にした。下りは約2時間。杉林を抜けるような道もあり、暑さを凌げた。下山後は二本松市にある高村智恵子の生家や記念館を見学。10万石にしては立派な霞が城跡を見学後昼食。最後のビール。
期待以上の山歩きになり、大満足だった。最後の車中では「安倍政権打倒」を誓い合って別れた。我々の世代の執念にかけて、この安倍独裁政権を倒さなければ日本の未来が見通せない。帰ってみれば、「核兵器運搬も可能」との防衛省答弁があったとか。許せん!