軍需産業から自民党への献金
21日(金)曇。北朝鮮がきな臭い。戦争を自ら仕掛ければ、国家の存立すらないことを一番よく知っているのは北自身だから、その気はないだろうが火遊びをやって注目を引き付けようとしている。北以上に怖いのは安倍政権が北を利用して戦争準備を進めることだ。
上 の写真をクリックして拡大して見てほしい。これは共産党の井上哲士議員が防衛省受注業者10社から自民党への政治献金の額と天下り人数を示して追及した資料である。自民党が野党時代でさえ8000万円余り、政権に復帰した13年には1兆5000億円、倍化だ。
政府は答弁で事実関係を認め、昨年この上位10社に防衛省から天下った人数は64人に上ると。政権と防衛産業はずぶずぶの関係になっているということだ。危機感を煽り、防衛予算が増えれば、兵器生産や武器輸出も増え三菱など防衛産業が潤う構造になっている。
ハノイの花売り 先日、京都精華大の白井聡氏の「戦後の日本はなぜ尊敬されないか」というタイトルだけを紹介したが、内容もかいつまんで紹介してみたい。「中国との戦争準備、非常に危険な火遊びをやっている」と。中国や韓国からみると、問題の核心は何かというと・・。
「アメリカという『強いお兄ちゃんがバックにいるんだぜ』という状況を抜きに『自分自身で、裸一貫で、俺たちと一度でも話そうとしたことがあるのか。一度もないだろう』だから日本の異常な対米従属が続いている限り、真の信頼関係は絶対に築けない」と。
「あの戦争が自衛のための戦争だったと正当性を主張するのであれば、それは当時植民地を持っていた欧米諸国に言うべきですが、アメリカには何も言えませんね」戦後の冷戦構造の中でアメリカが自分の都合で日本の岸信介らファシスト勢力を温存したからだと。
ちょっと食べて 戦後アメリカの国務長官だったダレスが日本の対米依存の起源について「日本のレイシズム(人種主義)を利用する。欧米に対するコンプレックスとアジアにおいては自分たちは近代人なんだという差別感情を利用する。そうすれば日本人は我々に従属する」と。
ダレスは同時に日本は孤立し続けるだろうと言い、今日の日本を見通していた。見事にその策略にはまり続けて、戦後70年が過ぎてしまったと、白井氏は言うのだ。さらに言う。「アジアに対して傲慢な態度を取り続けることが可能だったのは国力の差があったから」
アジア諸国は国力の向上に伴って、日本に対し我慢しなくなった。日韓、日中の国交回復も言われてみれば、あの当時、日本にとっては寛大な条件だった。アベのようにあの戦争が「正義の戦いだった」などというなら話が違うと。私には十分理解ができるのだが・・。