スティーブと言う私たちの友達がいます。厳密に言うと主人の幼馴染。つい最近どういうわけか主人が思い出したようにコンタクトを取り、毎週のように電話で話をしています。私もシカゴにいたときに何回か会ったことがあります。ワシントンDCに引越す前に会った時に、今はもう聴かなくなった、私のEdie BrickellのCDをもっていきましたら、大喜びしてもらってくれました。そうです、スティーブは音楽が大好き。楽器はやらないみたいですが、聴くのが好きなんですね。
彼は爬虫類が大好き。実は私も爬虫類が好きなんですよね。特にトカゲは可愛くってしょうがない。庭でばったり遭遇すると話しかけてしまうくらい、可愛いと思うのです。その彼、シカゴのアパートで当時イグアナ、カメレオンを飼っていました。このカメレオン触っていい?って聞きましたら、人間のバクテリアはこの手の爬虫類には死の危険性があるからダメ!と言われました。超残念に思ったのを覚えてます。笑
彼は高校卒業後、主人と同じくエアフォースに入隊し、しばらくナースとして働いていましたが、数年後どういうわけか除隊し、そして離婚し、今は一人でウィスコンシン州の小さな町の屋根裏部屋を借りてで暮らしています。
最近仕事をレイオフされたとかで、今は自動車のパーツ販売店で働いているらしいです。近所に姉が住んでるらしいのですが、この姉も離婚し、子供なし。自由にできるのはいいですが、アル中だとか。最近事件を起こし、近所の全バーから出入り禁止を食らっているそうです。笑 実はこの彼女、一時期主人の高校の時のガールフレンドでした。主人曰く、彼女は痩せていて、今よりずっと可愛かったそうです。笑
私たちはテキサスが暑過ぎて住めないと分かったので、どこか他の土地を今探していますが、新婚旅行にも行ったウィスコンシンはどうかね?と話していた矢先。スティーブにウィスコンシン・ライフを教えてもらっています。しかし彼の住んでいる小さな町、、、都会生まれで、なんちゃってディプロマットでシティーにしか住んだことのない私にはちょっと無理かな?と思う程何もないところ。
スティーブは今、グルメビールにはまっているらしく、主人の作った手作りビールを送ったところ、なんと宛名は彼の家のはずなのに、仕事場にそのパッケージが届いたそうなんです。理由はUPSのデリバリーガイが彼の名前を覚えていたので、家ではなく仕事場に届けてくれたんですって。それくらい小さな町なんですよ。ビールはとっても気に入った!と言ってました。
最近まで政治には無頓着な彼でしたが、失業して自分がフードスタンプを貰う立場になって初めていろいろ知ったと言ってました。ベネフィットもどんどん削除されていく不景気なんですが、貧乏になって今までを反省していると言います。もう少し政治に興味を持つべきだったと。
お金がないのだけが大変そうなスティーブ。その他はいたって自分のペースで生きてます。と言うか、女房、子供無しなのでそうやって生きれるんですよね~。
彼の家は鉄道のレールのすぐそばだそうで、この前は電話口でその電車の音を聞かせてくれたそうです。笑 主人曰く、F***in’Loud!だそうで。私は映画、My cousin Vinnyのワンシーンを思い出してしまいました。よく寝れるよなぁ。
音楽とビールと爬虫類がいれば、この世は極楽。だって、一人自由に生きられるのですから。ウィスコンシンのど田舎の町で、自然の四季の移り変わりを楽しみながらと、ある意味、素敵なスティーブの生き方。最近のアメリカではあまり聞かなくなった生き方ですよね。こんな風に暮らそうと思えばまだできるんですね、今のアメリカでも。と感心してしまうお話ですよね。
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