• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

マダムとは程遠い、なんちゃって外交官妻の暮らし

今ブログの編集をしながら、いろいろ思い出しているので、またここに書き留めます。

タイトルどおり、私の場合、ごく普通の一般人で高学歴でもない者がステイタスだけは外交官妻なんで、あえて自身を「なんちゃって外交官妻」と呼んでいます。でも、本当に私以外家族は皆、US Diplomatic Passport保持者でした。つまり米国のミションのため海外で暮らしていました。主人はIT関係の仕事でしたから、「スタッフ」と呼びたい人がいればそれでも構いません。笑

それに私がくっついて回っていたと言う言い方が正しいと思います。なぜならその時も、今でも日本人ですから。

で、子供も少し手がかからなくなった3・4歳の時にクロアチア赴任になりました。この国では、とても低賃金でシッターやハウスキーパーさんが雇えると言うのを聞いて、少し羽を伸ばし、「マダム」できるかも?

と思いきや、意外に難しいのが、人選び。何回ベイビーシッターを変えたか。ヘルパーを雇ったことのある人ならお分かりになるでしょうけど、まず、徐々にいろんな問題が鼻につくんです。

一番不味いのが、盗み。本当に変な物がなくなりました。私の場合、アイシャドーがなくなってました。つまらないものだけれども、気分が良くないし、3歳の息子曰くバスルームに閉じこもって何かしている、鍵穴はトイレットペーパーで塞いでしまっているので見えない。と言っていましたので、即、暇を言い渡し。

次に来たシッター。なんと帰ってきたら、一階のバスルームで水遊びしたはいいけど、床は水浸し。挙句の果てこんなにアクティブな子供達なら、次からはもっと料金を増やして欲しいと来た。は?うちは普段からそのような場所で水遊びはするなと教えていますし、その遊びを始めたのもたぶんあなたでしょ?と思いましたが、そこは黙って、「ならば無理ですね。」と言い、その子もアウト!

ここで私は、マダムになることを諦めました。なぜならそこまでして自分の時間が大切だと思わなかったからでしょうね。インターナショナル・ウォメンズ・クラブに参加すれば公用語は英語でしたので、そこで少し英会話の能力もアップするから、将来にいろいろ役立つと思っていたのですが。。。その辺くらいから、何らかの形で仕事復帰することを諦めて今に至ります。

その次に来てくれた人は、性質はおっとりしていて良い人なのですが、ちょっと怠け者。アウト。

そして、見つけた気の合うペットシッターさんが当分私たちのベイビーシッター兼ハウスキーパーさんをしてくれました。体の大きな、おおらかな女性でサーシャと言う人です。猫のハンナの事をよく理解してくれていたので、ああこの人なら子供も大丈夫と思いました。このように意外にヘルパーを選ぶのは難しいのです。

年子の子供2人ですから、ヘルパー無しのマダム暮らしはありえませんでした。

その後は、近所の人で若いのに仕事がなく、お金に困っている友達がいたので、仕事でサポートと言うことで、その友達一家に必要な時は手伝ってもらい、賃金を渡していました。彼らも友達なので一生懸命やってくれましたし、関係を壊したくないので、誠実に接してくれてました。

と言うことで、次に日本に赴任だったのですが、マダムの沢山いる阪急苦楽園口界隈の宿舎に住むことになりましたが、マダムには程遠い暮らしでしたね。友達には「アメリカ領事館の奥さん方は地味やね。」言われ。ウンそのとおり!と妙に納得してしまうほど。

メンテナンスの人にも○○さん見たいな人には無理ですよ!といわれましたし。笑 どういう意味か?って言うのかは別として。。。笑

とにかく、「マダム」と言われるには、それなりの学歴、家柄、身のこなしが必要なんでしょうね。そこからは、まあ、いいか、「なんちゃって」で、特に気取って見せたところでバレるなら。と強くそう思うのでした。

困るのは、相手のExpectation。これが意外にも重かったし、結構滅入る原因でした。各国での駐在の奥様方は企業戦士と結婚されたお嬢様が多いわけですよ。自分が小さく見えるんですよね。笑

だからって、違うものには成れませんでしょ?なんちゃって外交官妻にはなれるけど、なんちゃってマダムにはなれませんよね、一生。どこか違うよねと自分は思ったんですね。

そこからは踏ん切りがついたと言うより、我が道まっしぐら。子供を上手く大人に仕上げればいいのさ。当分私の仕事はこれなのよね。実際、こうすることで、老後のお金を沢山セーブできるはず。下手に学校行きなおして仕事貰って働くよりこっちの方が割がいいはず。と思ったわけです。

と言うことで、旦那は仕事、私は子育てが生活の中心になったわけです。

よく、キャリアのある人から、それじゃ詰まらなくない?と言われますが、完璧慣れましたというのが答え。つまり、割り切って生きることに慣れてしまって、もしかすると、私にとっては賢い選択だったのかと思っています。

後もう一つ、子育て=国民を育ててる 感覚って大事だと思います。うちの子供たちも一応将来は税金を納める国民なんですよね。と思えば子育ても立派なお仕事。より良い給料で多くの税金を納めて、国に良いリーダーに投票する能力のある子供に育てることなんですから、専業と能力のない風に取られがちですが、それはそれで立派な社会貢献になりますよね。兼業がそこまで出来ないとは言いませんが、時間は1日24時間、時間的にはやっぱり限りがあると思います。

私は、集中して子育てできた事に感謝しています。そしてそれが私に向いていたのだと思っています。マダムの私。想像が出来ないですね、やっぱり。うふふ。

続きを読む

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

プログライターの方

海外赴任ブログを登録する

あなたのブログを登録してみましょう!

プログライターの方

海外赴任ガイドのSNS

Twitter アカウントをみる

たいせつにしますプライバシー 10520045