初秋の国上寺
21日(月)晴。大型連休といっても、毎日が連休の身分としては、雑踏の中へ出かける気にはならず。とはいえ、この晴天に家に閉じこもるのもということで、二人で国上山登山。家族連れで一杯。下りは一人で稚児道を取り、一時間半ほど歩いたことになる。
帰宅したら、この地区の共産党元市議が昨日、志位委員長が発表した「戦争法廃止の国民連合政府の実現を呼びかけます」の全文を届けてくれた。このあたりが共産党のフットワークの良さだ。内容を熟読してみると、どうも新聞報道のニュアンスとは違う感じを受けた。
新聞報道では共産党が全選挙区に立てていた候補を止めて自民党に対抗する統一候補を支援することに力点が置かれているが、正確には「“戦争法廃止、立憲主義を取り戻す”という一点での合意を基礎にした政府であり、その性格は暫定的なものとなります」
この緑が好きだ

私はこの提案に大賛成で、孫崎享氏も昨日のブロマガで賛成を表明した。素直に読めば、沖縄の「辺野古基地建設反対」の一点で、全4区で自民党を落選させたあの闘いを再現しようということではないか。民主党の岡田代表は「大胆な提案で詳しく話を聞いてみたい」と興味を示した。問題は民主党内ではないか。
前原誠司、長島昭久氏等のように元々自民党と変わらない安保体制を主張するグループもいるし、旧民社系の同盟出身の右翼的な議員。連合と言っても東電など電力会社出身の原発推進派もいる。彼らは共産党と聞いただけで、拒絶反応を示す人々だから、鼻から反対だろう。
酒呑童子神社の五重塔? 維新の党も橋本系の議員は勿論反対だろうし、共産党の提案を機に野党の再編が必要だ。戦争法案廃止、立憲主義の回復という真にリベラルな勢力を結集できなければ、参院の過半数割れなど夢のまた夢になってしまう。政党なんてどうでもいい、国民の意志結集だ。
私の政党歴はない。選挙権を得たころは、社会党支持者だった。その時代でもなぜ社共共闘ができないのかと思ってきた。共闘できれば、勝てた選挙区は沢山あった。だから、共産党が勝つ見込みのない選挙区に候補を立てることに反発さえ憶えたころがあった。
東京の美濃部、京都の蜷川、新潟の川上と全国に誕生した社共共闘による革新地方政権は日本の政治の希望だった。逆に言えば、それが壊れていく過程で社共の不信感を増幅させた。しかし、今安倍政権というファシズム政権を目の前にして、そんなことを言っていていいのか。まさに日本の危機だ。