さまざまなお茶
23日(水)晴。安倍晋三の最大の罪はあの戦争を反省しないどころか、歴史を偽造してでもあの時代を正当化する歴史認識である。劉連仁強制連行の一事をみても、祖父・岸信介のそれを引き継いでいる。そのせいで、日本が国際社会で胸を張って主張ができない。
北朝鮮による拉致事件ひとつにしても、日本はもっと早くから、大々的に国際社会に訴えるべきだったし、できたはずである。できなかった背景には戦時中の日本軍による拉致・連行事件を引き起こしてその負い目が政府関係者にも国民の中にもあったのではないか。
劉連仁問題は一応ここで区切りをつけたいが、日本が司法を含めてあの戦争と向き合わず、責任を取ろうとしていない事実がいつまでも主として中韓両国から問題を何回でも蒸し返され、責任と謝罪・賠償を突き付けられ続けられる所以である。今後も続くだろう。
乾物店 戦後、反省なき政府に代わって、民間レベルで日中、日韓友好親善を切り開くべく、スポーツや文化交流など様々な活動を通して交流を深めてきた。今や国民レベルではシールズ関西の大沢さんがスピーチしたように、「海の外に敵などいない」状況になっている。
多くの先人たちが積み上げてきた努力を水泡に帰そうとしているのが安倍晋三という男だ。アベを支える日本会議のネトウヨどもが早乙女勝元の努力に対して「売文家」の悪罵を投げつけている。早乙女氏は劉氏の死の前年、劉氏の故郷まで訪ねて話を聞いた。
早「岸信介という日本人をご存知ですね」劉「キシ?そりゃ何者だね」早「劉さんが引っ張られた時の日本は東条内閣の時代でして、岸信介はあの戦争を推進した閣僚の一人です。いうなれば強制連行担当大臣だったわけですが、劉さんが発見された時は総理でした」
物は豊富 劉「ああ・・」「それなら知っている。強制連行を否定したんだろ、国会で」「うむ、それで忘れられないことがある。日本政府からということで代理人がやってきた。10万円を用意してな。わしは何度も聞いたんだ。(語気激しく)その金は一体どこから出たのか?」
劉「それでわしは断った、いらん、と。意味不明の金なんだ。それでことをうやむやにしようたって、そうはいかん!」「日本政府がなんといおうと、わしはこうして生きておる。何よりの証明じゃないか。わしの存在が・・。あったことをあったというだけの話なんだ」
長男の煥新(村の組合長)「私たちの村では、9人が亡くなりました。つまり強制連行されたまま帰ってこなかった。小さな村ですがね。その人たちの子どもが相談にくるんですよ。わたしのところに。本当に自分の親が亡くなったのかどうか事実を知りたいとね」