フランス植民地時代の遺産
27日(日)晴。安倍の記者会見を聞いていると、気分が悪くなる。GDP600兆円とか一億総活躍社会など、さすがに地元新聞も批判的で、「新三本の矢 道筋見えず」「具体策乏しく」などと冷ややかに報じた。社説でも「躍る言葉にむなしさ募る」と突き放した。
この男の言葉には知性と人間味が感じられないのだ。完全に国民をなめきった高慢な態度が際立っている。戦争法案への批判隠しに再び経済だと。ロンドン留学中のM君がこのブログにコメントをくれた。やはり、外からみる方が私の問題提起は説得力があるらしい。
税金問題を調べていると、あり得ない話だらけで、どうしてこんなことが許されているのか、なぜマスコミはこれを報道して追求しないのか、なぜ国民は怒らないのか、なぜこんな税制を推進している政府や政党に国民は投票し続けるのか、私には全く理解不能である。
ダラットワイン 世界第3位の経済大国の国民が自分たちの払う税金が何のために設定され、誰のために、どのように使われているのか、本当に知っているのだろうか、知らされているのだろうか。はなはだ疑問に感じる。知れば知るほど、納税拒否権があるなら拒否したいくらいである。
私に日本の税制の醜さを教えてくれたこの本、富岡幸雄著「税金を払わない巨大企業」を多くの人に読んで、怒りを掻き立ててほしい。富岡氏の経歴は国税庁国税実査官、政府税調特別委員、経産省中小企業承継税制研究会座長を経て、日本租税理論学会理事、中大名誉教授である。
いわば政府の税制に深く関わり、内部を知り尽くした富岡氏による日本の税制批判は本物だとみていい。6章から成り立っているが、章立ては「大企業は国に税金を払っていない、企業エゴむき出しの経済界リーダーたち、大企業はどのようにして法人税を少なくしているか」
ヤマハピアノ教室 「日本を捨て世界で大儲けしている巨大企業、激化する世界税金戦争、富裕層を優遇する巨大ループホール、消費税増税は不況を招く、崩壊した法人税制を建て直せ!」である。結論は日本の税制は大企業、富裕層優遇の不公平税制であり、その欠陥を修正すべきだと。
富岡氏は著書の「はじめに」で今の税制では日本国の将来に禍根を残すことになるので「私は消費税増税に断固反対します。増税するにしても、その前にやるべきことがたくさんあります。日本の将来のために、現代日本の税制の欠陥と避税のカラクリを、ここに暴くこととした次第です」と。
先ず冒頭から、アベノミクスを批判し、「安倍政権が“裏技”として実施しているのが企業優遇税制なのです」という。「企業の法人税は高すぎる」「諸外国並みに法人税を減らせ、グローバル化時代に法人税が高くては、海外企業と競争できない」を盛んに宣伝しているが、それは嘘だと。