フエーハノイ間のバス切符
4日(日)快晴。昨夕の「報道特集」、アベの国連演説で聴衆席も映し出しが、本当にガラガラでとても各国の首脳がいる雰囲気ではなかった。今朝の報道番組でも難民問題にかかわる部分でアベが「経済、経済、経済」と3回も叫ぶ場面。恥ずかしくて正視に耐えない。
マスコミから干されたかに見える元経産省高級官僚・古賀茂明氏はメルマガでは健在だ。今年3月の話として、訪問販売の規制強化が審議された委員会の席で読売の東京本社社長・山口寿一が自分の発言中に笑った委員がいたと怒り、菅官房長官に抗議文を送ったのだと。
慌てた消費者庁の幹部が「俺には菅がついているんだぞとの脅し」を悟り、担当課長を定期の人事異動でもない時期に埼玉県の経産省部局に左遷したと。菅は今や権力を嵩に横暴にふるまっている。その菅に日歯連から某議員経由の3000万円の献金が行われたと。
フエのホテル これは「週刊ポスト」が報じたものらしいが、リテラは現在の会長と菅の親しい関係を解説しつつ、大手マスコミがなぜ報じないのかと。前会長らが逮捕され、その捜査次第でこの部分も表に出る可能性がある。業界が見返りもなしに巨額の献金をするはずがない。
日本の政府が先進諸国に比べ、際立って大企業寄り、お金持ち寄りであることは皮膚感覚ではわかっていても、具体的なことになるとさっぱりわからない。例えば我々年金生活者は今年から導入された「マクロ経済スライド」で30年間で基礎年金を3割削減される。
年収200万円以下の貧困層からも税金をむしり取り、年金生活者からも容赦なく高い医療保険や介護保険料を徴収し、さらに消費税を増税して追い打ちをかける一方で、巨大企業が法人税を払わなかったり、数百万円で済むような優遇制度をつくって税逃れを許す。
フエ旧皇居の正門 競争が基本の資本主義社会では多少の格差が生まれるのはやむを得ないにせよ、その体制下では可能な限り公平な社会であることが要求される。税制でいえば「応能負担」である。巨大企業は「節税」の名で誤魔化し放題、会社員は源泉徴収で一円でも逃れられない。
富岡氏の著書を読みつつ、何度でも怒りを新たにする。「世界一安い日本の富裕層の税金」という項目には「日本の所得税負担率は200万円で、2.6%、1000万円で10.6%、1億円28.3%でピーク、そこから2,5、10億円で下降に向かう。100億円では13.5%に!
え!所得税は累進課税で最高45%では?と思ったら、ここでの所得は株など資産性の所得を含めてのもので、45%の税率が当てはまるのは所得税納税者4850万人中の0.1%未満の富裕層だという。私が中学の社会科で習ったときは最高70%だった。今や日本の所得税制度は崩壊寸前だと。