風船で放射能の行方を探る
13日(火)時々雨。今日は午前中再び教科書センターへ。菅官房長官が記者会見でユネスコの分担金の停止または削減を検討すると。本気らしい。南京事件については「非戦闘員の殺害、略奪行為があったことは否定できないが(犠牲者)数の断定は困難だとの立場」
誰も虐殺数だけを問題にしているわけでもないのに、慰安婦同様、とにかく、「南京大虐殺」の事実を否定したいのだ。事実自民党の「国際情報検討委員会」委員長・原田義昭が今月2日、「南京大虐殺や慰安婦の存在自体を、我が国はいまや否定しようとしている時にも関らず、(中国が)申請しようとするのは承服できない」と驚くべき発言をやった。
こっちが本音だろう。いやはやもうどうにも止まらない。同時に登録された日本からの申請「シベリア抑留」について、ロシアから抗議や政治利用だなどという非難を浴びたか。仮にロシアから抗議なり撤回申し入れがあったら、日本政府はそれに従うか。あり得ないではないか。
武藤類子氏の講演 「政治利用だ」(外務省談話)と言えば、今日のリテラが暴いているが、日本の特攻隊資料(知覧の記念館にある遺書などの資料)を記憶遺産に登録を安倍晋三が画策しているという驚きの情報。真偽は明らかではないが、文科省の担当者がNHK籾井会長の娘だというから呆れる。
昨年も申請して落選した事実もあるらしいから、本気かも。だとしたらアベの発想は百田尚樹と同じ、特高礼賛、国家のために捧げた崇高な死、戦争美化、国威発揚しか頭にないだろう。これ以上の政治利用はない。原田は安倍談話中心人物国際大学長・北岡伸一ともお仲間である。
政府、自民党が躍起になって否定したがっている「南京大虐殺事件」をこともあろうに読売系のNNN(日本テレビ)が4日深夜、NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」で南京虐殺の事実を慎重に裏付けを取りながら証明した55分の番組を放映したと。
風雨に負けない制服向上委員会 その内容をリテラが詳しく解説してくれた。福島県の小野賢二さんが28年間で200人以上の元日本兵の証言を元にした番組で、それをNNNが裏付けを取りながら番組化したものだと。小林上等兵とは別の陸軍歩兵第65聯隊と行動を共にした山砲兵第19聯隊所属の上等兵の「支那事変日記帳」という日誌で37年12月から南京が陥落するまでの3か月間の記録である。
「南京に迫った日本軍は、城塞を完全包囲する作戦にでる。13日南京陥落。武器を捨てて降伏してきた多くの中国兵を捕虜にする。14日途中敗残兵を1800名以上を捕虜にし合計5000名を捕虜にした。その後1万名を超える。16日捕虜せし支那兵の一部5千名を揚子江の沿岸に連れ出し、機関銃をもって射殺す。その後、銃剣にて思う存分に突き刺す。刀を借りて首をも切ってみた」安倍政権が否定すれば否定するほど事実が明るみになる。