たきがしら湿原
29日(木)曇。安倍政権による露骨な教育介入はもはや何でもありの状況である。リテラによれば自民党参院議員の猪口邦子らが南京虐殺事件や従軍慰安婦などを否定する産経新聞発行の歴史修正本を内外の研究者や知識人、ジャーナリストらに送りつけていると。
アメリカ在住の研究者らがその「反日韓国に未来はない」(呉善花著)などの本は「研究者にとっては資料にすらできないような代物」でひんしゅくを買っていると。又豪州の学者からも「安倍談話にも反する内容でアベにダメージを与えるだけだ」と批判している。
改造内閣のお粗末大臣のスキャンダルも話題になっているが、体罰容認の文科大臣に副大臣になった義家弘介は札付きの右翼思想の持ち主で「日本会議や神社本庁」に所属し、体罰容認は勿論、教育勅語の復活や教科書採択で育鵬社版教科書採択に圧力をかけまくる。
ニホンカモシカの道 財務省の教職員削減方針のニュース怒り、日曜日に投稿したのだが、今朝、掲載された。例によってタイトルは「教職員削減案は効率優先」に変えられたが、本文は一字一句無事だった。今朝のニュースで「中教審」でさえ、「暴論」と非難しているほどの内容なのだ。
教職員削減とんでもない
「先日、「財務省が教職員3万7000人削減要求方針」の記事に仰天した。財務省の言い分は「少子化の反映」だというが、あまりにも経済効率だけを優先させ、教育的視点を欠いた方針と言わざるを得ない。
日本の政治や教育制度のおかしさは、OECD諸国と比較しないとわからない。例えば、GDP(国内総生産)に占める教育機関への公的支出の割合は加盟国中最下位、教育費の家庭負担の高さは言うまでもない。クラスあたりの生徒数は加盟国では30人以下が一般的であり、私が見学したドイツ、ベルリンの中学校では25人以下、高校では20人以下だった。当然のことながら、講義式授業はなく、討論が中心で生徒は生き生きと発言していた。
こんな花も 日本が特におかしいのは、教師に免許外の教科を担当させていることだ。私は社会科の免許しかないのに、英語や数学まで担当させられた。生徒こそ迷惑だ。保護者はその実態を知るまい。これはドイツでは違法である。少子化だからこそ、日本が欧州先進国並みに25人以下学級を実現し、免許外担当を一掃するチャンスとすべきだ」
諸外国では違法とされている免許外担当や資格もない部活(そもそも部活はないが)担当など、日本は戦後70年も平気で続けて恥じない。先進国の名を返上すべきだ。