5千万円の強制献金
6日（金）晴。夜は反原発第157回金曜行動。孫崎情報によれば、朝日新聞の権力への媚行動が続いていると。米フォーブス誌が毎年発表する「世界で最も力のある人物2015」でアベは41位。世界第3位の経済大国の首相がである。朝日は61位から順位を上げたと。
対米追随だけの人物が高い評価を得られるはずがない。権力にすり寄る新聞は読者数を減らしている。今年8月の昨年同月比で朝日は46万8840部減、読売は13万2046部減、毎日は55430部減である。この有力3紙の幹部が度々アベと高級料亭で会食している。
さて、明日は私が最初に送り出した卒業生たちが還暦を迎えるというので、同窓会に夫婦で招待され、一泊で長野県境の津南まで出かけてくる。それで、このブログを書き溜める。アジアでの虐殺事件を否定するアベに向けて、これはなんとしても書いておかねば。
華僑虐殺記念碑（墓）・血債の塔
シンガポール占領3日後の2月18日夕刻、憲兵隊本部に虐殺事件実行犯の分担長が集結し、大石正幸大佐が山下軍司令官名の命令を次のように発した。
「検問実施命令、一、日時2月19日、20日の間核警備担当区域の適当な広場に華僑を集合せしむ。2月21日から23日の間検問を実施す。
二、対象 華僑義勇軍、共産党員、抗日分子、重慶献金者、無頼漢、前科 者等。
三、資料 抗日団体名簿
この命令実施要項の中には、「老幼婦女子病人を先に検問すること。共産党員、義勇軍、ゲリラ党加盟者は特に厳重に調査すること。検問をパスした者には良民証を交付すること。
こうして、2月19日、次の布告が軍司令官名で各街角に貼りだされ、軍用トラックの横腹にビラを貼りつけて巡回。「昭南島在住華僑18歳以上50歳までの男子は来る21日正午までに左の地区に集結すべし。アラブ街ジャランプッサー広場、リババリー路南端広場（略）右に違反する者は厳重処罰さるべし。尚各自飲料水及食糧を携行すべし。
日本の教科書から消えたきのこ雲
この布告はまた翌20日の「昭南日報」（日本軍が発行した華字紙）に掲載された。当然のことながら、憲兵の行動はバラバラで、何も携行しないで炎天下に集まった者も多い。「ケンペイタイ」（憲兵隊はこの検証以来現地語化し、現在の教科書でも使われている。
日本の教科書から消えたきのこ雲
こうして集められた約20万人とも言われる対象者を「検証」したのは若い憲兵で、どんな基準で「嫡出」したか。戦犯裁判での河村証言によれば、「マレー在住5年未満、中国本土で日中戦争に参加した者、中国語完全に読み書きできる、英語教育を6年以上受けた者、学校の教師、新聞記者、専門職、社会的地位にある者、要するに知識人すべてである。
