日本軍の虐殺の記録
7日(月)霧雨。なんとかテニスはできた。いつも使っている海外用のバンクカードの暗証番号が記憶と違うらしく、お金が引き出せず家賃が払えずに焦った。今日半日はその対応に追われた。カード社会になって、いろんな暗証番号があって記憶が困難になってきた。
この国は明らかにインフレで物価上昇は勿論だが、あちこちで乱開発や部屋や家貸し用のマンション、個人住宅の建設ラッシュだ。それほど需要があるようには見えないのに。著しいのはマイカーの増加だ。リムさんに言わせると、普通の人が手を出せる価格だと。
リムさんも自分自身の車を軽から普通車に、二男が新車(フォード)を購入した。ガソリンは安いし、車検はないに等しい。テニスを一緒にやっているシンガポールのドクターはシンガポールで乗っていた車を手放し、その売却益でマレーシアで車が買えたと。
テイテイ村の虐殺記念碑前で リムさんに言わせれば、何の交通政策もなく、シンガポールのような都心部の交通渋滞の解消のためにレストリックゾーン設定の話もない。中心部から郊外につながる公共交通網が建設中だが、乗客は外国の観光客だけだと。なるほど乗ってみたが、その通りだった。
明日、12月8日は太平洋戦争開始の日だが、国民の大半は英米との戦争が始まったという認識だが、真珠湾攻撃はその一作戦に過ぎず、日本の狙いは中国戦線の行き詰まりを打開するための東南アジア占領であり、その地域の米、石油、ゴム、錫などに狙いがあった。
東南アジアから英領(マレーシア、ビルマ、シンガポール)、仏領インドシナ半島(ベトナム、ラオス、カンボジア)蘭領(インドネシア)米領(フィリッピン)を一掃し、日本の支配下に置くことであった。ここマレーシアの人々は明日は悪夢の始まりの日だった。
櫻井よしこさんこれも偽造ですか 明日の新聞は何を伝えるのか、新聞を買ってみようと思う。リムさんは私の希望に応えるために事前にネグリセンビラン州の中華総商会を訪ね、写真の「日治時期森州華族蒙難史料」を購入してくれていた。中国語だが、英語で紹介しているサイトも。http://atrocityinns.net/index.html
このネグリセンビラン州だけで30か所近い虐殺地点が特定されているが、私が案内していただいたのは、最大の犠牲者1474人を出したテイテイ、イロンロン村と2番目の犠牲者を出したクアラピラ村である。KLから150キロ南にある往復3時間の内陸の村だった。
記念碑は広大な中国人墓地の入り口にあり、私はその前に立って、深々と頭を下げ、日本軍の罪業を繰り返し詫びた。謝罪して許されるものでもなく、何の理由もなく殺された人々やその家族の心情を思いやって胸が張り裂けそうだった。花や線香を持参しなかったことを悔やんだ。