もう10年前くらいになりますが、一つのことをきっかけに、「健康」ということを集中的に、かつ深く調べまくった結果、ベジタリアンになってみることにしました。
それなりに意思は強い方なので、3年間はほぼ完全に最も厳しいベジタリアンであるビーガンの生活を続けました。いわゆる、肉、魚、卵、乳製品、全て取らないっていう種類のベジタリアンです。
それから当然なんだけど、いわゆるジャンクフードは一切なし。コンビニ等で買えるお菓子、インスタント食品から、添加物満載のお弁当まで、一切買わない、食べない。
あとは、できるだけ精製度の高いものは食べないようにする、つまり白米より玄米、白いパンよりライ麦とか。
その結果、どうなったか。。。。。。。。
3年間の間に、ゆっくりと体重が落ち、8キロ減。結果、大学時代と同じ体型、体重に戻りました。
そして最も驚いたことは、30年以上悩まされてきた冬場の扁桃腺、これはもう持病状態で、抗生物質さえ効かなくなるくらい冬場は薬漬けだったものが、ベジタリアン2年目で全く出なくなった。3年目も。あとはアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、、、、持病と思っていたものはほぼ全てなくなって、その3年間医者には1回も行かなくてすみました。
医食同源とはよく言ったもの。
あれから10年経ちましたが、医者に行った回数なんて恐らく5回以内です。外科も含めて(笑)。
そもそも霊長類って肉食じゃないんですよね。あんなに立派な体格のゴリラも肉は食べません。牛を食べてるゴリラとかいないでしょ(笑)。あと牛のところに牛乳飲みに行くゴリラやチンパンもいません。
赤ん坊の時は母乳は飲むけども、食事が食べれるようになったら母乳は終わりです。
にも関わらず、人間だけはずーっと母乳、しかもなぜか牛の母乳を飲み続けるという奇妙な習慣が定着。これ本当に変なことですよね。産業って恐ろしいと思う。
一番面白かったのが、ベジタリアンやってた時に周りの多数の人が、「肉食べないと元気が出ないでしょ。肉食べないと栄養が偏るでしょ。筋肉落ちるでしょ。」ということを頻繁に言われました。
でも、よく考えたら、これと同じことをゴリラやチンパンジーにいうのは奇妙だということになります。
だって霊長類のみならず、草食動物でも体が大きいのはいっぱいいるし、皆元気で、筋肉も落ちていません(笑)。
そして、「自然」ということを考えた時、動物はそもそも食べ物を煮たり焼いたりしませんし、精製したりしません。なので、本来はホールフードと言われる、全体食、あるいはローフードと言われる生食がよりベターというのは今でもそう思っています。
その後、緩やかにベジタリアンからは脱したのですが、今でもジャンクはほぼとらないし、コンビニでもほとんど食べ物を買うということはありません。そして野菜は今でも意識的に多く食べます。
で、本題ですが(長い前説)、ベジタリアンという習慣なのですが、日本では本当に珍しい存在らしくって、いっつも驚かれました。
「え、なんで?」とか言われて。
ところが、アメリカやイギリスでは普通にベジタリアンの人います。
ということだから、レストランでもだいたいベジタリアンミールが用意されています。
メニューの各料理の横あたりに、グリーンのマークやらが目印についていたりする。
なので、ロンドン在住時、欧州内の出張でカッツリ系のディナーに明け暮れ、ロンドンに戻った時は、数日間、ベジタリアンになるということをよくやってましたね。それで体調が普通に戻るというか、ほぼ確実に元気になる。胃腸の疲れやダルさが取れる感じです。
実は動物性タンパク質や特に牛なんかの動物性脂質ってのは炭水化物なんかに比べたらはるかに消化に時間がかかるんですね。これってずっと体の大切な酵素やエネルギーを消費しまくるってことになるわけです。それと動物系タンパクは腸内細菌の観点では悪玉菌を増やし、それが免疫の低下に繋がるということも一部証明されつつあります。
若干脱線しましたが、そういうことで、向こうにいた時は外食でもベジタリアンで全然問題なかったです。今やロンドンのパブでも、ベジタリアンバーガーとかメニューにオンリストされてることがよくあります。Bills程度の店ならほぼ100%ベジタリアンミールはありますね。
あと、ロンドンではインド料理のお店でも、ベジタリアンディッシュの選択肢はありましたね。インド系の人でもベジタリアンの方、普通にいます。ベジタリアンの選択肢があまりないのは中華くらいではないでしょうか。
ベジタリアンという習慣の定着性ということを考える時、そもそも日本食というのはヘルシーな要素が多分にあるので、ベジタリアンというものがあまり定着する必要がなかったのかもしれませんね。
一方、特に西欧ではやっぱり食事の軸が肉系だし、料理にこってりとバターやオイルを使うから、当然に太りやすいわけで、そういうのを避けてベジタリアンになる人が多いというのも納得できます。
ロンドン在住時、土曜日はいつも朝10時から始まるSaturday Kitchenという番組を楽しみにして毎週見ていました。
ジェームスが司会兼メインシェフだったんだけど、そりゃもう手際が見事。で、ミシュランシェフが彼とスタジオのキッチンで一緒に料理を作ったりする本当に楽しい番組みでした。でも、一つ驚いたのは、すごい量のバターやオイルを使うことです。あとダブルクリーム(生クリーム)。そりゃ太るだろうなーーっていうくらい思いっきり使います。
ということで、そういうのを避けて、健康志向でベジタリアンに移行する人が出てくると。
ちなみに旅行や出張の時は食生活が崩れやすいもの。よって欧州なんかに行く時には、ちょっと1日ベジタリアンになってみるというのもいいかもしれません。それで現地の食文化を知ると。
案外びっくりするくらい美味しいメニューがあるので、是非とも試してみられてはいかがでしょう。
メニューにベジタリアンマークがないところでも、給仕の人に言えば、たいがいはなんとかなりますよ。ファーストフードは別にして(笑)。
おわり。
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